イーサリアム(ETH)とは?初心者にわかりやすく、購入方法・今後・将来性・歴史・仕組みを解説した入門ページ

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イーサリアム(Ethereum / ETH)とは何か?そんな疑問を持った方、仮想通貨投資初心者の方に向けて、とにかくわかりやすく解説をしたページです。

イーサリアムは仮想通貨に分類されることが多いですが、通貨の機能以外にも多くの機能を持っています。ビジネスや生活において知っていて損はありませんので、ぜひこのページを参考に、イーサリアムを深くまで学んでいただければと思います!

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イーサリアム(Ethereum)とは?

イーサリアムの概要

イーサリアム(Ethereum)とは何か?を最も簡単に、そしてわかりやすく言ってしまえば「イーサリアムは仮想通貨(暗号資産)の一つ」です。

ビットコインが生み出したブロックチェーンという技術を基盤にして、2013年、ヴィタリック・ブテリン氏(Vitalik Buterin)というカナダ人プログラマーによって考えられました。(稼働開始は2015年)

そんなイーサリアムですが、日本人の多くが持っている「イーサリアム=仮想通貨・暗号資産」というイメージ、実はこれ、厳密には正しくありません。(いきなり矛盾するような事を言ってしまったので、混乱してしまったかもしれませんが、すぐに解決するのでもう少し読み進めてください)

「イーサリアム」は仮想通貨という機能だけではなく、通貨以外の機能(サービス)を作成する能力も持っています。(どういう機能を作成できるかは後述します)今は「機能を作成?」と思うかもしれませんが、とりあえず「そんなものか」と思っておいてください。

その、機能(サービス)を作成する場所(プラットホーム)が「イーサリアム」なのです。

イーサリアムというプラットホーム内で使える通貨、これは「イーサ(ether、ETH)」と呼ばれます。そのため、厳密に言えばイーサリアムは仮想通貨、というのは誤りで「イーサリアムは、ブロックチェーンを利用したプラットホーム。イーサが、仮想通貨」となります。

イーサリアムとは
イーサリアムとは何か?

ビットコインと同じブロックチェーン技術を利用したプラットホームなので、似ているところも多いですが、イーサリアムは、仮想通貨としての機能が大部分を占めるビットコインよりも色々な用途があるため、ビットコインよりも仕組みは少し複雑です。

イーサリアムについて理解を深める場合、ビットコインを先に理解しておくととても楽です。何を隠そう、イーサリアム考案者のヴィタリック・ブテリン氏もイーサリアムを作る前、ビットコインについて詳しく知り、「ビットコインマガジン(BITCOIN MAGAZINE)」という雑誌を作ってしまったくらいです。(今もビットコインマガジンは他の人によって続けられています。参考:https://bitcoinmagazine.com/about

ビットコインについてまずは深く知りたい、という方は、当サイトでビットコインを初心者でもゼロから学べるページを作成していますので、学んでいただければと思います。

〜ビットコインについて詳しく知りたい方はこちら〜

ビットコインを初心者にもわかりやすく解説!今後・仕組み・投資方法・儲かる?・買い方…の入門

イーサリアムってどんなプラットホーム?

さて、イーサリアムに話を戻します。イーサリアムは色々な機能を作成できるプラットホーム、と言いましたが、どのような機能を作成できるのでしょうか?イーサリアムでは例えば、以下のような機能(サービス)を作成することができます。

・独自トークン発行 例)自分の仮想通貨を作って配る

・証明書の発行 例)自分の権利を他人に証明する

・金融市場の形成 例)誰かにイーサを貸して、利息を受け取る

・予測市場の形成 例)賭けをして、負けたら相手にイーサを支払う

などです。これらのような機能(サービス:Dappsと呼ばれます)を、イーサリアムというプラットホーム内で誰でも作成できます。

※上記機能については、イーサリアムで作成・開発できるDapps(分散型アプリ)とは?実例も合わせて紹介で詳しく解説をしています。興味のある方はご覧ください。

でも、上に挙げたイーサリアムの機能、ネット社会の今ではどれも既にできそうな事ばかり。というか、イーサリアム上で作成する意味が正直あまり分かりませんよね?だって、そんなアプリを作って公開できる場所がアプリストアで、既に世界的に普及しているのですから。

確かに、どれも既に実在しそうな機能やサービスです。しかし、イーサリアムには、他にはない革新的な特徴があります。それは、イーサリアムは特定の運営者が稼働させているわけでもなく、さらにイーサリアム上で作られたサービスも運営者なしで稼働することができるというところにあります。この、特定の運営者なしで稼働できるのはブロックチェーンの強み。ビットコインと仕組みはほぼ同じです。

今、世の中に普及しているアプリとアプリストア。例えばアップルのアプリストアはアップルという会社が運営しています。そのアップル様の許可が無ければ、アプリを公開することはできません。また、その公開しようとして作成されたアプリ。これも作成した人がいて、その作成した人(もしくはその権利を持つ人)が稼働をずっとチェックしていなければなりません。アプリ自体にも、アプリストアにも特定の運営者がいる、ということです。

イーサリアムのシステムがアプリの例とぴったり当てはまるか、と言われればそうではないですが、イメージとしてなんとなく理解していただければと思います。

とにかく、イーサリアムは特定の運営者がいないのに稼働していて、さらにイーサリアムプラットホームで作られた機能(サービス)も特定の運営者がいないのに稼働する、近未来的なプラットホームなのです。

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イーサリアムに投資する方法

さて、イーサリアムがビットコインのブロックチェーン技術を基盤に作られていて、さらに特定の運営者なしで稼働する色々な機能(サービス)を作成できるプラットホームだという事がわかりました。

続いては最も多くの方が気になっているであろう「イーサリアムの投資」について説明をしていきます。

ここでは、初心者の方にも分かりやすく、イーサリアム投資について解説をしていきましょう。

※当サイトは、勉強のための情報提供として作成されており、イーサリアムへの投資を推奨はしているわけではありません。投資は自己責任の元で行っていただくようお願いいたします。

イーサリアムって儲かるの?

やはり多くの方が気になるこの疑問。イーサリアム(イーサ)を買えば儲かるのか、というもの。もちろんそれは誰にも分かりませんが、とりあえずイーサの価格チャートを見てみましょう。

イーサリアムのチャート
イーサリアムのチャート(出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ethereum/)

見ていただくとわかるように、山が二つあります。つまり、過去に山のふもとの辺りで買って、山の頂点の辺りで売っていれば儲かった、ということです。「イーサで儲ける」とはいたってシンプル。安く買って高く売る、そういうことです。

シンプルな構造だけど、これを実現するのはもちろん至難の業です。今は安いのか高いのかを見極めなければならないのですから。仮想通貨投資、と今呼ばれているものは一般的にはこれです。これは「トレード」と言って、儲けようと思えば色々なテクニックや知識が必要になります。

その他にはイーサリアムに関連した投資、と言えば以下のような方法もあります。

・仮想通貨貸出サービスにイーサを貸して利息を受け取る

・DeFiを利用する(イーサリアム上に作られたサービスを利用)※後述します

どの方法を取るにしてもリスクはありますし、メリットデメリットはそれぞれです。一番大切なことは、まだ未熟な仮想通貨市場で、よく分からないまま大きなリスクを取って困ったことにならないよう、少しずつ(失っても困らない程度の金額を使って)学びながら実践していくことです。

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仮想通貨投資初心者入門ページ

イーサリアムはビットコインを超える?

現在、最も有名で、最も時価総額の高い仮想通貨はビットコインです。しかし「イーサリアムが今後ビットコインを超える時価総額になる」と言う人もいます。

イーサリアムがビットコインを超える存在になるかどうか。その可能性はおおいにあると言えるでしょう。ビットコインはあくまでも決済システムなので、その決済システムとしての機能を持ちながら他のサービス(アプリケーション)も開発できるイーサリアムは、非常に強力な存在です。イーサの価格や時価総額も、イーサリアムが多くの人に使われれば使われるほど高くなっていく可能性があり、イーサリアムの時価総額がビットコインを超える日が来るかもしれません。

ただ、ビットコインは発行枚数が2100万枚と明確に定められています。「デジタルゴールド」とも呼ばれ、安全資産という側面を持っています。どの国が潰れてもなくならないという、ゴールドのような性質がすでに世界的に認められ始めているのです。

一方のイーサリアムは、まだ発行枚数の上限が決まってないことや、最終的に目指しているのは決済システムではなく、アプリケーション構築が世界中どこからでもできる「ワールドコンピューター」としての地位です。そのため発行枚数など、イーサが今後どのような展開を見せていくのか未知数な部分があります。また、イーサリアムが実際に今後広く普及していくかは開発にかかっており、イーサリアム以外のアプリケーション構築プラットホームも多く開発されていることなどから、イーサリアムがビットコインを超えるのは「開発が上手くいき、世界中にイーサリアムが普及した時」と、条件つきであると言えるでしょう。

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フリップニング(Flippening)とは?現状と可能性を分析。イーサリアムはビットコインを超えるか?

最近よく聞くDeFiって何?

最近、仮想通貨投資で調べると先ほども述べた「DeFi(読み方:ディファイ)」という言葉をよく見たり聞いたりしませんか?

ここでは少しだけDeFiについて紹介をします。

先ほど、イーサリアム上に作れる機能(サービス)として「金融市場の形成 例)誰かにイーサを貸して、利息を受け取る」を挙げました。何を隠そうこれが今「DeFi」と呼ばれるものです。DeFiはイーサリアム上で作成することができるので、DeFiを知っておくとイーサリアムをより深く知ることにつながるでしょう。

「DeFi」は「Decentralized Finance」の略で、一般的には「分散型金融」と訳されています。少しややこしい言葉が出てきましたが、ここまでお読みいただいていれば、難しいことはありません。「分散型」というのは非常に簡単に言えば「特定の運営者がいない」ということ。つまりDeFiは「特定の運営者がいないのに稼働する金融システム(金融市場)」ということです。

DeFiはそのような金融システムの総称。つまり「特定の運営者がいないのに稼働する金融システム」チームの名前が「DeFi」で、そのチームの中に色々なメンバー「特定の運営者がいないのに稼働する取引所」「特定の運営者がいないのに稼働する質屋」などがいる、ということになります。

DeFiとは
DeFiとは何か?

例えば、今までだと仮想通貨取引所を運営するのは、どこかの企業でした。取引所を運営する企業が、みんなが安心安全に取引できる環境を整え、取引のシステムを作成し、不正が起こらないように監視して…と取引所を稼働させます。しかし、DeFiの「特定の運営者がいないのに稼働する取引所」では運営者がいなくとも、みんなが安心安全に、不正が起こらないで取引ができる、という環境が実現します。

実際に取引が安全にできるかどうかは、まだDeFiが誕生して間もないので言い切ることはできませんが、今のところ「問題なさそうだ…」ということで多くの人が利用を始めている、という状況です。DeFiでは、仮想通貨を貸し出すことで利息をもらえるサービスなどがあり、仮想通貨投資家の中には利用している人がいます。

これがDeFiの簡単な概要です。とにかく、DeFiというのは、特定の運営者がいなくても稼働できる金融システムのことで、さらにその種類(取引所などのサービス)は今も増え続けている…ということなのです。

イーサリアム購入方法

イーサリアムは仮想通貨取引所で購入するのが一般的です。仮想通貨取引所とは、企業が運営している、日本円と仮想通貨を交換できるサービスです。全てインターネット上でオンラインで利用することができます。

手順は基本、以下のような流れになります。

1 仮想通貨取引所で口座開設(多くの取引所が手数料無料)

2 本人確認書類(運転免許証など)をオンラインで送る

3 本人確認審査が完了

4 日本円を銀行振込みなどで入金(振込み手数料がかかる場合あり)

5 仮想通貨と日本円を交換(取引手数料がかかる場合あり)

6 仮想通貨取引所の口座内に交換した仮想通貨が保管(表示)される(口座維持費などは無料)

イーサリアムの仮想通貨「イーサ(ETH)」は、ほとんどの取引所で数百円から購入が可能です。1〜6の手順は仮想通貨取引所によって、変わるものではなく、どこの取引所でも簡単にイーサを保有することができます。

初心者の方に人気があるのは、使いやすい操作画面のcoincheck(コインチェック)です。もし購入してみたい方は無料でできるので、口座開設をしてみていただければと思います。また、仮想通貨取引所を利用する場合はインターネット銀行(オンラインバンキング)の口座を持っていると、お得に利用できます。GMOコインという仮想通貨取引所を運営している、GMOインターネットグループが運営するインターネット銀行「GMOあおぞらネット銀行」は、仮想通貨取引所を利用する場合お得になる場合が多いので、開設を検討してみてもいいでしょう。

コインチェックGMOあおぞらネット銀行口座開設

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取引所はどこがおすすめ?

イーサリアムを購入する場合、どの取引所がおすすめか当サイトでは独自のランキングを作り、比較しています。当サイトでは取引所を選ぶ際、初心者の方は以下のポイントをチェックすべきだと考えています。

1 金融庁の登録を受けているか?

2 目当ての銘柄は取り扱っているか?

3 手数料は高くないか?損していないか?

4 取引所への入金方法は?

5 取引以外のサービスは目当てのものがあるか?

6 セキュリティ体制は問題ないか?

7 今後も長く付き合っていきたい取引所か?

これらをチェックした上で、自分にあう取引所を選ぶといいでしょう。どこの取引所を利用しても同じ「イーサ」を購入することができますが、手数料などの違いがあるため、お得に購入できる場合とそうでない場合があります。

しっかりと取引所を比較し、お得にイーサを購入しましょう。

〜イーサリアム取引所の比較はこちらから〜

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イーサリアムの仕組み

さて、なんとなくイーサリアムがどのようなものか、理解が進んできたことでしょう。ここまで来れたら概要はOK。イーサリアムの仕組みについて以下で詳しく解説しています。

ただ、イーサリアムを保有するだけであれば詳しい仕組みを知る必要はないかもしれません。しかし、イーサリアムの仕組みに関する知識があれば最新ニュースをパッと理解することができたり、今後の世の中がどう変化していくかを想像することができるようになります。

また、仕組みの中には常識を覆すようなものもあり、学ぶだけでも非常に面白いです。ぜひ、イーサリアムを保有する・投資するだけでなく、知識を深めていただければと思います。

イーサリアムの全体像

まずはイーサリアムの全体像を説明します。

イーサリアムは既に述べたように「特定の運営者がいなくても稼働する、ブロックチェーン技術を利用したプラットホーム」です。2013年、ヴィタリック・ブテリン氏によって考えられました。

しかしここで、少し不思議に思いませんか?なぜ考えた人がいるのに、「特定の運営者がいない」のか。

イーサリアムの全体像を知れば、この疑問は解決します。イーサリアムやビットコインは、稼働に特定の運営者を必要とはしないのですが、稼働するためには不特定の参加者が必要です。開発する人、動かす人、サービスを作る人、イーサを送る人…などのいわば「イーサリアム参加者」がいないと稼働し続けることはないのです。「特定の運営者」はいらないのですが、「不特定の参加者」がいなければ稼働し続けることはできません。世界どこからでも、ネット環境さえあれば誰でも参加者になることができるのです。

イーサリアムの全体像
イーサリアムの全体像

イーサリアムを創案したヴィタリック・ブテリン氏でさえも、イーサリアムの中では開発者という立場です。(ただ、イーサリアムコミュニティ内の影響力は絶大で、他の開発者と同じかと言われれば議論の余地はあります)

このようにイーサリアムは不特定多数の参加者によって動かされているのです。

イーサリアムの参加者

イーサリアムを動かす参加者は、ビットコインと現在はほぼ同じです。

・イーサリアムの開発者

・不正を検閲する、取引を記録する人(マイナーと呼ばれます)

・イーサを送る人、受け取る人

これらに加え、ビットコインにはあまり登場しない参加者がいます。

それは

・イーサリアム上でサービスを開発する人

・イーサリアム上のサービスを利用する人

です。

これら不特定多数の人がイーサリアムを稼働しています。ビットコインについて知識があまり深くない方は、ビットコインについて一度学ぶと理解が進みやすいでしょう。

さて、ビットコインにはあまり登場しない参加者がいる、と今述べましたがこれこそがイーサリアムの最大の特徴を表しています。というのも、ビットコインはビットコインという仮想通貨を送ったり受け取ったりすることを主として考えられたシステムですが、イーサリアムはイーサリアム上でサービスを開発・作成することを主として考えられたシステム、という違いがあるからです。

このシステムを可能にしているのが、イーサリアムについて調べるとよく見る「スマートコントラクト」という機能。「スマートコントラクト」はイーサリアム上でサービスを開発するために必要な機能で、この機能について知るとイーサリアムに対する知識は一段と深まることでしょう。

イーサリアムの特徴「スマートコントラクト」

スマートコントラクトを最も簡単に、そしてわかりやすく言うと、「自動的に執行される仕組み」と言えます。コントラクトの日本語訳は「契約」ですが、私たちが一般的に使う契約とは意味が少し異なるので注意が必要です。

スマートコントラクトという言葉は、イーサリアムのホワイトペーパー(設計書)に記載されており、それにより広く認知されたため、イーサリアムで誕生したと思われていますがそうではありません。1990年代には既に作られていた用語です。

スマートコントラクトは、イーサリアムなどのプラットホームで実行されるプログラムとしてイーサリアム上に埋め込むことができます。

プログラムとは、例えば「Aと入力したらBと返す」とコンピューターに与える指示のようなもの。つまり、そのプログラムをイーサリアムプラットホームへ埋め込んで、自動的に「Aと入力したらBと返す」を実行してくれる仕組みがスマートコントラクトです。

イーサリアムのスマートコントラクトは普通のプログラムとは違い、

・一度埋め込んだら変更をすることができない

・イーサリアムプラットホームのルールに則り、入力が同じなら同じものを返す

などの特徴があります。

「Aさんが3ETHをBさんへ送ったら、Bさんは4ETHをCさんへ送る」というスマートコントラクトを、イーサリアムプラットホームに埋め込むとします。そして、このスマートコントラクトを利用して、Aさんが3ETHをBさんへ送ります。するとBさんが何もしなくても、自動的にBさんの4ETHがCさんへ送られるのです。

このようなスマートコントラクトの機能を応用することで、イーサリアム上で様々なサービス(Dapps)を作成・開発することができるのです。

スマートコントラクトを使用してサービスを作成できる仮想通貨プラットホームはイーサリアムだけではないので、スマートコントラクトに興味がある方は、色々と他の仮想通貨も調べてみるといいでしょう。

〜スマートコントラクトについてもっと知りたい方はこちら〜

イーサリアムのスマートコントラクトをわかりやすく解説!実例も紹介

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イーサリアムの今後

ここまでお読みいただいた方は、イーサリアムがどのようなものか、ビットコインとはどう違うのか、そしてどのようなことができるプラットホームなのかが少し理解できたかと思います。

そこで気になるのは今後、イーサリアムがどうなっていくのか。イーサリアムは2021年にイーサリアム2.0と呼ばれる形へ進化するための大型アップデートを予定しています。予定なので延長されることもありますが、イーサリアムの今後を知る上でとても重要なアップデートなのでチェックしておくといいでしょう。

まずはイーサリアムの歴史を簡単に紹介します。

イーサリアムの歴史

<イーサリアム誕生〜公開>

最初にも述べたように、イーサリアムはヴィタリック・ブテリン氏によって2013年に考えられました。2013年に「ホワイトペーパー」と呼ばれる設計書がヴィタリック・ブテリン氏によって作られ、公開されます。

イーサリアムのホワイトペーパー:https://ethereum.org/ja/whitepaper/

2014年には、イーサリアム内の通貨であるイーサ(ETH)が販売されました。今で言う、2017年ごろに日本でも流行した「ICO(イニシャル・コイン・オファリング)」です。仮想通貨を販売して、資金を調達。購入者はその仮想通貨が値上がりすることで、儲けが出る仕組みです。2014年からのイーサの販売でイーサリアムは多くの開発資金を得て、開発が進められました。

そして2015年7月にイーサリアムが公開されます。

<4段階アップデート>

イーサリアムには大きく分けて、4段階のアップデートが予定されています。

1段階目「フロンティア」2段階目「ホームステッド」3段階目「メトロポリス」4段階目「セレニティ」と呼ばれるアップデートです。

「フロンティア」・・・2015年7月に行われたこのアップデートで、イーサリアムは一般に公開されました。この時点では、バグなどがある可能性を鑑みて開発者向けのイーサリアムとなっています。

「ホームステッド」・・・2016年3月に行われた2段階目のアップデートです。安定稼働することが確認され、アップデートが無事行われました。

「メトロポリス」・・・メトロポリス1段階目の2017年と、メトロポリス2段階目の2019年に行われた、2つのアップデートの総称です。最終(4段階目)アップデートのセレニティに向けたアップデートで、いくつか仕様が変更されました。

「セレニティ」・・・2020年12月から始まった、まだ完了していないイーサリアムの最終(4段階目)アップデートです。この最終アップデートでは、イーサリアムがさらに使いやすくなります。当初予定していたスケジュールから後ろ倒しになっていますが、着実に完成に近づいていることは確かです。

これら大きなアップデートと、小さなアップデート、攻撃に備えるための修正などを繰り返しながらイーサリアムはここまで成長してきました。

このイーサリアムの歴史を引っ張ってきたのは、イーサリアムの開発者たちです。イーサリアムの開発者は世界各地にかなりの数存在しています。イーサリアムの歴史は、開発者の歴史とも言い換えることができるでしょう。

そして、上記4段階のアップデートが完了すると、イーサリアムは「イーサリアム2.0」と呼ばれるイーサリアムへ変わります。イーサリアム2.0は、イーサリアム上のサービス(Dapps)がさらに使いやすくなるなど、機能が向上する予定です。イーサリアムの今後を占うイーサリアム2.0については、イーサリアムに興味のある方はぜひ知っておいてほしい存在です。

〜イーサリアムの歴史についてもっと詳しく知りたい方はこちら〜

The DAOとは何だったのか

イーサリアム2.0とは

イーサリアム2.0はイーサリアムの完成形です。現在のイーサリアムから、イーサリアム2.0になると、イーサリアムのプラットホームとしての機能が向上します。

イーサリアム2.0の最もわかりやすい変化は、イーサリアムの処理スピードの向上です。イーサリアムやビットコインは、常に処理スピードの問題と戦ってきました。特定の運営者がいないことで、自由な開発、自由なサービスの構築、自由な決済を実現していましたが、代わりに処理スピードが遅くなる、という代償を支払ってきました。

処理スピードを上げることができない理由は、ややこしくなってしまうので詳しくはここでは触れませんが(知りたい方はまずビットコインを学ぶことをおすすめします)、様々な理由で対処が難しい問題でした。

処理スピードが遅いことは、ユーザーにとっては非常にマイナスです。イーサリアム上のサービスは、イーサリアムの処理スピードに依存します。そのため、処理スピードが遅いとそのサービスも処理が遅くなります。処理が遅い、とはちょうど私たちが普段使うインターネットで、Webページや動画を読み込むのが遅いといったイメージです。

それに加え、処理しなければならない動作が蓄積すると、処理をする手数料をイーサリアムへ多く支払わなければならない、などの問題も引き起こします。イーサリアム上のサービスを動かす際はイーサで手数料を支払いますが、その手数料が上がってしまうことはユーザーにとって死活問題です。

この問題を根本から解決し、イーサリアムやビットコインの持つ「特定の管理者がいない」というメリットはそのままに処理スピードを向上させようとしているのが、イーサリアム2.0です。

イーサリアム2.0へは、イーサリアムの最終大型アップデート「セレニティ」で進化を遂げます。そのセレニティは、いくつかの段階に分けられて進んでいく予定となっています。

フェーズ0、フェーズ1、フェーズ1.5、フェーズ2という4段階を経てイーサリアム2.0になる予定です。現在、2020年12月からフェーズ0が始まっており、イーサリアム2.0の骨組みが作られています。フェーズ1ももうすぐ、と言われていますがまだ明確な時期は明らかにされていません。

最終的にイーサリアム2.0が完成すれば、イーサリアムの使いやすさは格段に向上し、イーサリアムが「特定の運営者のいないサービス(Dapps)」のプラットホームとして、地位を確立することでしょう。そうなれば、イーサリアムの仮想通貨であるイーサの価値も高まります。

しかし、イーサリアムが完成形まで到達せずに終わってしまう可能性、また、イーサリアム以外のプラットホームが、イーサリアムよりも早くユーザーにとって使いやすいプラットホームとなり、地位を確立されてしまう可能性もあります。

現在進行形で進むイーサリアムの状況を注視し、情報収集していくことで、イーサリアムの今後についてはある程度予測することができるかもしれません。

〜イーサリアムの今後についてもっと知りたい方はこちら〜

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ロンドンハードフォーク・EIP1559とは?イーサリアムの今後を変える仕様変更をわかりやすく解説!

イーサアムウォレット

イーサリアムを購入した後は、ウォレットを利用してイーサを使っていきます。

そもそも仮想通貨のウォレットとは、どのようなものなのでしょうか?ウォレットを取り扱う際には、ある程度の知識が必要になりますので今一度確認しておきましょう。

仮想通貨の「ウォレット」とは、パソコンやスマホ、そしてその他の端末などに仮想通貨を入れるための財布のようなもののことを指して、そう呼ばれています。

仮想通貨ウォレットの多くはパソコン・スマホ・電子機器にソフト・アプリをインストールするなどして使います。ウォレットは、仮想通貨を送ったり受け取ったりするためや、長く安全に保管するために利用され、用途に合わせていくつかの種類を使い分けるのが普通です。

ウォレットとは
ウォレットとは?

ウォレットは、以下のようにおおまかに分類することができます。

1 送受金するための決済アプリのようなもの

→「モバイルウォレット」「デスクトップウォレット」と呼ばれる

2 長期で保管するための金庫代わりになるもの

→「ハードウェアウォレット」「ペーパーウォレット」と呼ばれる

仮想通貨を送受金するために作られている決済アプリのようなウォレットは、スマホやパソコンにソフトをインストールして使います。長期で保管するための金庫の代わりとして使われるウォレットは、専用の端末を購入し、そこに仮想通貨を入れて保管します。

このように、ウォレットの使い分けをすることで、便利にそして安全に仮想通貨を使用することができるのです。

イーサリアムウォレットの分類

イーサリアムのウォレットは、先述した決済アプリのようなウォレットと、金庫代わりになるウォレットに分類することができますが、決済アプリのようなウォレットはさらに以下のものに分けることができます。

・単純にイーサ(ETH)を送受金するためのウォレット

・ゲームなどのアプリケーションにも利用できるウォレット

つまり、表で表すと以下のようになります。

分類1 分類2
便利な決済アプリのようなウォレット
例:モバイルウォレット・デスクトップウォレット
(ホットウォレットなどと呼ばれます)
1 単純に送受金するだけ
2 アプリーケーションに接続可能
安全な金庫代わりのようなウォレット
例:ハードウェアウォレット・ペーパーウォレット
(コールドウォレットなどと呼ばれます)
3 ネット接続せずに端末を保管

イーサリアムのウォレットを利用する場合は、これらのウォレットを使い分けるといいでしょう。 つまり、今自分がどのような用途でウォレットを使いたいかを知っておく必要があります。

イーサをとりあえず決済で使いたい方は1、イーサを使ってイーサリアム上のアプリケーション(Dapps)を使ってみたい方は2、イーサを長く安全に保管しておきたい方は3、となります。

ホットウォレットのおすすめ

第1位
GMOコインウォレット
おすすめ度 ★★★★★
こんな方におすすめ!
東証1部上場企業のGMOインターネットのグループ会社という安心感!特徴は何と言っても仮想通貨の送金が手数料無料でできること。取引所で取り扱いのある全13種類が、ウォレットで手数料無料で送金できます。
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コールドウォレットのおすすめ

第1位
Ledger Nano S(X)(レジャーナノ)
おすすめ度 ★★★★★
Ledger nano
出典:https://hardwarewallet-japan.com/
こんな方におすすめ!
イーサリアムやビットコインを安全に保管したい方におすすめ!全1100種類の仮想通貨に対応しており、操作は非常に簡単で初心者でも使いやすい!
価格
Ledger Nano S 8,990円(税込)
Ledger Nano X 17,380円(税込)

〜ウォレットについてもっと詳しく知りたい方はこちら〜

イーサリアム(ETH)のおすすめウォレットは?徹底比較ランキング<2021年最新版>正しい知識で安全に保管しよう!

イーサリアムウォレット「MyEtherWallet」とは <初心者利用ガイド>

TREZORの使い方「MyEtherWallet利用」 <イーサリアムの送信・受信>

Ledger Nano Sとは <初心者向け使い方ガイドページ> 

EEA(Enterprise Ethereum Alliance)とは何か

イーサリアムブロックチェーンを活用した500以上の企業からなる団体EEA。以下で解説しております。

EEA(Enterprise Ethereum Alliance)とは <初心者向け>

イーサアム関連ニュース

東京電力、イギリスのブロックチェーンベンチャーElectron社に出資について

カナダ政府機関がイーサリアムで記録管理の試験を開始

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モーリシャス共和国とイーサリアムブロックチェーン

ロシアの航空会社、イーサリアムブロックチェーンを利用したチケット販売開発中

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