とってもやさしいビットコイン

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フリップニング(Flippening)とは?現状と可能性を分析。イーサリアムはビットコインを超えるか?

フリップニングとは

 

仮想通貨の歴史がスタートしてから、ビットコインは絶対的王者として君臨し続けてきました。知名度・時価総額はナンバー1で、名実共に「仮想通貨と言えばビットコイン」と言われた時代はいつまで続くのか?フリップニング(Flippening)が起こるのはいつか、そもそもフリップニングは起こるのか、初心者の方にもわかりやすくビットコインとイーサリアムについて解説します。

 

 

コインチェック

 

フリップニングとは

仮想通貨でフリップニング(Flippening)は、ビットコイン(BTC)の時価総額をイーサリアム(ETH)の時価総額が追い抜く、という意味で使われます。フリップニングは一部イーサリアム投資家の中で「いずれ起きるだろう」と考えられており、イーサリアムの時価総額が高騰する度に話題にのぼります。

 

ビットコインとイーサリアムの違い

フリップニングについて考えるためには、まずビットコインとイーサリアムの違いを明確に理解しておかなくてはなりません。

ビットコインとイーサリアムの大きな違いは、その目的にあります。ビットコインが特定の管理者がいない決済システムを目指して設計されたのに対し、イーサリアムは世界中の誰もが使えるアプリケーション構築プラットホームを目指して設計されました。

どちらもブロックチェーン技術を用いて開発されており、仮想通貨としての機能を持っていますが、ビットコインは決済システム、イーサリアムはアプリケーション構築プラットホーム、という違いがあるのです。

雑に例えるならば、両者はクレジットカードとスマホくらい違います。決済に特化したクレジットカードは、広く世の中に普及し、カード一枚であらゆる支払いが可能です。それに対し、スマホは多くのアプリを内包することができ、色々な用途があります。スマホの中に決済アプリを入れることもできますが、決済が主なスマホの使い方ではありません。どちらが優れいているか、ということではなく、そもそもの用途が違うのです。

  

ビットコイン   イーサリアム
決済 主な用途 アプリケーション構築プラットホーム
BTC 通貨単位 ETH
不明(サトシナカモト) 考案者 ヴィタリック・ブテリン氏
2009年 開始年月 2015年
約10分 ブロック作成時間 約12秒
2100万BTC

通貨発行上限

未定

 

〜ビットコインとイーサリアムの違いについてさらに詳しくはこちら〜

ビットコインとイーサリアムの違いを初心者にもわかりやすく解説!今後ビットコインを超えるか、将来性も解説

 

フリップニングは起こるのか?

フリップニングが起こるかどうかは、非常に意見が分かれるところです。未来のことなので実際には誰にもわからないのですが、ここでは現状と可能性について分析をしてみたいと思います。

 

時価総額・市場動向

2021年7月7日執筆時点では、ビットコインとイーサリアムの時価総額や市場動向は以下のような水準です。

 

ビットコイン   イーサリアム
約69兆円 時価総額 約29兆円
約368万円 価格/1単位 約25万円
約100万円 最低価格/年 約2万5千円
約717万円 最高価格/年 約48万円
約2兆8千億円 取引高 約2兆5千億円
約89% 供給率 約100%
約44% ドミナンス※ 約19%

※参照:https://coinmarketcap.com/ja/ ドミナンス=仮想通貨全体の時価総額に対する割合

 

現在、ビットコインとイーサリアムの時価総額の差は約2.5倍となっています。ちなみに2021年1月1日の時価総額はビットコイン約56兆円に対し、イーサリアムは約8.6兆と、約6.5倍の開きがあったため、差が今年の7ヶ月で約2.6分の1に縮んだことになります。

取引高は、イーサリアムがビットコインを逆転する場面がしばしば見られています。

 

ユーザー動向

ビットコインとイーサリアムは、取引の記録などが公開されているため、ユーザーや利用者の動向を知ることができます。以下で、ユーザー動向について比較してみます。

 

ビットコイン   イーサリアム
約73万 アクティブアドレス/24h 約79万
約1億6千万円 送金/24h 約5千4百万円
約11万 ツイート平均/日 約2万9千

※参照:https://bitinfocharts.com/

 

ユーザー数とも言えるアクティブアドレスは、ビットコインとイーサリアムでほぼ同じ水準に達しています。上の表とは異なる参照元(参照:https://studio.glassnode.com/によれば、24時間ではなく、合計のアクティブアドレスはビットコインが約81万に対し、イーサリアムが約50万となっており誤差があるものの、時価総額の差ほどユーザー数に差があるという状況ではありません。

まだ知名度や送金用途では圧倒的にビットコインに利があると言えますが、ユーザー数だけで言えば、すでにイーサリアムがビットコインに追いつこうとしている状況と言えるでしょう。

これら定量的な結果を踏まえながら、続いてはフリップニングが起こる可能性に関し、ビットコインとイーサリアム両者の優位性について分析していきます。

 

ビットコインの優位性

ビットコインの優位性としては以下のようなものが考えられます。

・供給量が限られている

・先行者優位のため、デジタルゴールドの地位を守れる

・インフレの際にヘッジする資産として機能する

それぞれについて詳しく解説します。

 

供給量が限られている

ビットコインは、サトシナカモト氏が書いたホワイトペーパー(計画書)により発行数が決まっています。サトシナカモト氏は今やどこの誰だかわからないため、この発行数が変更されることはあまり考えにくいと言えます。(変更できないわけではありませんが)

2100万枚が発行上限のビットコインは、2140年に全てが発行される予定です。そのため、基本的には普及すればするほど、そして認知されればされるほど需要が高まり、価格は上昇していくと考えられます。欲しい人が増えれば増えるだけ時価総額も上昇します。さらに、発行数が決まっていることで、ビットコイン自体にゴールドのような「限られたもの」という魅力的なイメージも、時価総額に反映される可能性があります。

 

先行者優位のため、デジタルゴールドの地位を守れる

ビットコインは発行枚数が限られていることなどから、「デジタルゴールド(デジタルな金)」のように考えられることがあります。現在ではもはや「デジタルゴールドと言えばビットコイン」であり、今後デジタルゴールドの地位が脅かされることはあまり考えられません。

デジタルゴールドは、ビットコイン一つで十分ゴールドのような安全資産としての機能を果たすことができます。ビットコインのように発行枚数が限られている仮想通貨が他にあったとしても(既にたくさんありますが)、先行者優位のためにデジタルゴールドはビットコインである、という認識が変わることはほぼ無いでしょう。

 

インフレの際にヘッジする資産として機能する

ビットコインが発行枚数が限られていること、そして一つの国や組織の情勢に関わらず存在し続けることができる資産、ということから、インフレヘッジの資産として機能する可能性があります。

日本円や米ドルに比べると価格変動が非常に激しいビットコインですが、国などに依存していない通貨であるため、国の通貨が崩壊する危機にあるときにはビットコインの方が安全資産として使われることになり得ます。価格が上下しても、ビットコイン自体が崩壊することは今の所考えづらく、国や国民がインフレヘッジに利用するのに最も適した仮想通貨と言えます。

 

イーサリアムの優位性

イーサリアムの優位性としては以下のようなものが考えられます。

・Dappsに利用されるため利用範囲が広い

・焼却(バーン)されるイーサがある

・開発者数が圧倒的

 それぞれについて詳しく解説します。

 

Dappsに利用されるため利用範囲が広い

既に述べた通り、イーサリアムはアプリケーション構築のためのプラットホームであるため、イーサリアムの仮想通貨「イーサ(ETH)」はビットコインのように決済だけでなく、幅広く利用されます。

例えば、イーサリアム上に作られたDappsと呼ばれるアプリケーションで作られたゲームアプリのアイテムを買う、など、アプリケーションの実行に際して利用されます。他にもイーサリアムではDeFiと呼ばれる「分散型金融(=特定の運営者なしで稼働する金融市場)」が普及しているため、その金融市場に参加するためなどにイーサは利用されます。

このように、イーサリアムは利用範囲が広く、普及していった場合の需要はビットコインを超える可能性があります。

 

〜イーサリアムのDappsに関して詳しくはこちら〜

イーサリアムで作成・開発できるDapps(分散型アプリ)とは?実例も合わせて紹介

 

焼却(バーン)されるイーサがある

イーサリアムは2021年8月4日(予定)のアップデートで、手数料の一部が焼却(バーン)されるルールに変更されます。つまり、イーサの供給量の一部が少しずつ無くなっていきます。イーサが一部無くなっていくことで、イーサの希少性が高まるため、時価総額にも反映される可能性があります。

バーンされるイーサはそこまで多くはないものの、ビットコインには無いルールのため、時価総額はその分ビットコインに対しても有利に働いていく可能性があります。

 

〜2021年8月4日のアップデートについて詳しくはこちら〜

ロンドンハードフォーク・EIP1559とは?イーサリアムの今後を変える仕様変更をわかりやすく解説!

 

開発者数が圧倒的

イーサリアムは用途が多岐にわたることもあり、開発者が非常に多くいます。ビットコインやイーサリアムは仮想通貨で、テクノロジーで成り立っているため、今後利便性が向上していくかどうかは開発者の取り組みによって決まります。

開発者は多ければ多いほど優れたアイデアが生まれる可能性が高まるため、イーサリアムの開発者数が多いことはイーサリアムにとって素晴らしいプラス材料だと言えます。ビットコインが360人程度だった月にイーサリアムは2000人を超える開発者がいた、というレポートもあり(参考:https://twitter.com/investindigital/status/1388167385346191371、イーサリアムの開発者数が圧倒的に多いことがわかります。

 

両者の懸念材料

もちろん、どちらにも今後を懸念すべき材料はあります。ビットコインは用途が限られていることから、「デジタルゴールド」や「世界共通通貨」として人々に認識されることがなければ、価格が急激に上昇する要因を作ることはできません。そもそもビットコインは対法定通貨での価格を上昇させるために作られたわけではなく、誰にも支配されない決済システムとして設計された背景があります。

イーサリアムは考案者で、現在も開発の中心にいるヴィタリック氏が安全に開発を続けられること、そしてイーサリアムが現状のままではなく、無事に開発が進められ、ユーザーにとって利便性の高いプラットホームになっていくことが時価総額上昇の前提となります。

このように、前提としてどちらも「上手くことが運べば」という側面があることは忘れてはいけないでしょう。

 

いつフリップニングは起きる?

仮に、フリップニングが起きるとしたらいつなのか?それは誰にもわかりませんが、今後のロードマップにそのヒントは隠されています。

まず、ビットコインは決済スピードが早くなる開発(ライトニングネットワークなど)が完了することと、国単位でビットコインを利用できるようになるのが進むことで時価総額が一気に上昇する可能性があります。既に中央アメリカのエルサルバドルで法定通貨に採用されたこともあり、今後も情勢不安な国が法定通貨など、国の資産の一部として採用を進めていく可能性はあるでしょう。

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イーサリアムは現状、世界中で利用されるには処理スピードが遅いという問題があるため、その課題を解決するイーサリアムの完成形「イーサリアム2.0」が完成する際に時価総額が一気に上昇する可能性があります。完成時期はまだ未定ですが、早くても2022年にはなると思われます。

そうなると、2022〜2023年にかけてはフリップニングの山場になる可能性があります。ただ、その後もイーサリアムの開発が順調に進み、普及が進む、という前提に立つならば、用途の限られているビットコインの伸びしろは金(ゴールド)の時価総額である約1000兆円(参考:https://companiesmarketcap.com/gold/marketcap/が一つの目安となるため、「ワールドコンピューター」となっていくイーサリアムの時価総額はそこに留まらない可能性があります。もちろん、あくまでも予想の範疇を出ないため、可能性の一つとして参考にしていただければと思います。

 

フリップニングとは何か?そしてその可能性について分析を行いました。ビットコインがもしも他の仮想通貨に時価総額で抜かれる時が来るのであれば、それは仮想通貨やブロックチェーンの新たなる時代の幕開けとも言うことができます。

進化が止まらない仮想通貨・ブロックチェーンの世界を注視していくといいでしょう。

 

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