仮想通貨はビットコインの他にも多く存在します。イーサリアムについて理解をする為にはビットコインをいくらか理解しているという前提のもと、ビットコインと比較する事で理解を深めるのが良いでしょう。ここでは初心者の方にも分かりやすい「イーサリアムとビットコインの違い」の解説していきます。
<ビットコインについて学びたい方はこちら>
イーサリアムとビットコインの最も大きな違い
イーサリアムもビットコインの技術を応用して作成された仮想通貨ですので技術的な違いをすぐに理解するのは難しいと思われます。ですのでまず認識しておくべき事は
ビットコイン=決済用仮想通貨
イーサリアム=開発の為のプラットホーム
という事でしょう。
ビットコインがお金をやり取りする手段なのに対しイーサリアムは「誰もがイーサリアムのブロックチェーンを利用して開発・サービス提供を行う」事を目指したプラットホームです。
例えるのであれば
・ビットコインは「LINEPay」のように簡単にお金を移動する手段
・イーサリアムは言わば「LINE本体」で、メッセージをやり取りするサービス・スタンプを販売するサービス・電話機能などを提供できるプラットホーム
と言ったところでしょう。LINEの例では企業が運営しているので「誰でも」開発ができる訳ではありませんが、「LINEに管理団体が無く、勝手にサービスやアプリを開発していいよ」という状態がイーサリアムです。
イーサリアムはプラットホームなのでビットコインのような「決済サービス」もあります。それに利用されるているのが取引所で売買される「イーサ(ether)」です。
イーサリアムとビットコインの違い早見表
イーサリアムとビットコインの違いを表にまとめました。
ビットコイン | イーサリアム | |
---|---|---|
決済 | 主な用途 | プラットホーム |
BTC | 通貨単位 | ETH |
不明(サトシナカモト) | 考案者 | ヴィタリック・ブリテン |
2009年1月 | 開始年月 | 2014年7月 |
不在 | 管理者 | 不在 |
ビットコインコア | 開発 | ETH DEV |
PoW | ブロック作成 | PoW⇒PoS |
約10分 | ブロック作成時間 | 約12秒 |
以下、それぞれの項目について解説をしていきます。
スポンサー
通貨単位
通貨単位はビットコインでは「BTC」イーサリアムは「ETH」と表されます。ビットコインは最小単位を1satoshiと言い、0.00000001BTCまで分割する事ができます。
イーサリアムは1ETHと表され、1イーサと呼びます。イーサは先ほど出てきたイーサリアムの通貨「ether」の事です。
イーサリアムのイーサは最小単位が1wei(ウェイ)と言い、0.0000000000000000001ETHまで分割する事ができます。
考案者・開始年月・管理者・開発
ビットコインの考案者は「サトシナカモト」という匿名の人物で未だにその正体は分かりませんがイーサリアムの考案者は「ヴィタリック・ブリテン」で、現在もイーサリアムの開発に関わっています。
イーサリアムの開発は2013年から始められ、2014年7月にプレセールとして通貨イーサが販売を開始されました。この時のプレセールで得た資金を元に現在も開発が行われております。ICOという日本でも話題になっている資金調達方法の成功例でもあります。
管理者はビットコインと同様に不在で、開発はETH DEVという団体と世界中の有志の開発者が行っております。
ブロック作成・作成時間
イーサリアムのブロックチェーンは2017年現在ビットコインと同様の「Proof Of Work(プルーフオブワーク)」というシステムが採用されておりますが、後に「Proof Of Stake(プルーフオブステーク)」というシステムに切り替わる計画になっております。
ブロック作成時間はビットコインが約10分に対しイーサリアムは約12秒で完了します。ブロック作成時間はブロックチェーンに組み込まれたデータの承認時間と同様なのでイーサリアムでは素早い承認が可能です。
この辺りの事に関しては技術的な事が含まれますので概要のみの理解で良いでしょう。
まとめ
以上がビットコインとイーサリアムの違いの簡単な解説です。仮想通貨の理解は初心者の方にはやや分かりにくいものですのでまず概要を掴むように心がけていただければと思います。
Next⇒イーサリアムとは
関連記事