とってもやさしいビットコイン

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ビットコインや仮想通貨の知識が全くない初心者の方でもビットコインや仮想通貨がどういうものなのか分かりやすく理解できるブログを目指してます。

ひろゆきさんが語る「ビットコインの終了」について

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先日、2ちゃんねるの創始者の「ひろゆき」さんがビットコインについて終了の可能性を述べておりました。ひろゆきさんが述べたビットコイン終了の過程に関して、初心者の方は正直よく分からない事だと思いますのでなるべく技術的な事を抜きにして「本当に終了するか」を解説していきます。

 

参考動画


ひろゆき「僕がビットコインに絶対手を出さない理由」 ※論破求む※

 

 

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ひろゆきさんの意見

 

ひろゆきさんはビットコイン終了の可能性に関し要約すると

 

「ビットコイン取引処理(マイニング)には電気代がかかる。するとマイニングが電気代の安い場所(例えば中国)に集中する。マイニングの51%以上が中国に集中し結託した場合ビットコインは改ざんが可能になり結果崩壊する。」

 

「2017年8月1日に中国のマイニング団体が分裂騒動を起こした。マイニング団体は負けたが、勝っていたらビットコインは終了していた。」

 

というものでした。※要約ですので実際の発言とは異なります。

 

マイニングの集中問題は以前より言われていたもので議論がされております。このような集中によりビットコインが終了する事が実際にあるのか解説をしていきます。

マイニングの意味はこちらをご参照ください⇒初心者も分かるビットコインのマイニングとは

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51%攻撃について

 

マイニングの集中により過半数の取引処理能力を持つ者が現れ、ビットコインシステムに攻撃する事を「51%攻撃」と言います。

 

マイニングはビットコインの取引を処理する過程の事を言い、それにはコンピューターと電気代が必要です。それらの電気代等のコストをかけてまでマイニングをする理由は「報酬」をもらう為です。「報酬」は「新規ビットコイン」と「処理をした分の取引手数料」から成り立ちます。(参考:ビットコイン「マイニングの報酬」の仕組み

 

つまりマイニングは「報酬」ー「コスト」=「利益」という「ビジネス」で行われる為なるべくコストを抑えようと「電気代が安い国」に集中する事になります。既にその現象は起きており、多くのマイニングが中国で行われております。

 

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(出典:https://blockchain.info/ja/pools

 

上位が中国のマイニング団体で上位4社で51%を越しております。仮に51%攻撃でビットコインシステムを操れるとしたら上位4者が手を組む事で簡単にそれは可能となります。

 

しかし、51%攻撃はビットコインシステムに与えられる影響が限られた攻撃です。できる事は

・不正なブロック(取引台帳)を作り続ける

という事です。

 

ビットコインは全ての取引記録がブロックに載せられて残っていきます。ブロックは取引台帳の役割を果たします。あくまでマイナー(マイニングをする人)ができるのは「ブロックを作る」という取引処理だけです。

 

51%のパワーを持ってしても誰かの保有しているビットコインを盗む事はできません。ビットコインは「秘密鍵」という暗号に守られております。この暗号さえ破られなければビットコインは安全です。マイニングのパワーにその暗号解読の力はありません。

 

仮に誰かのビットコインを盗もうと(盗んだように見せかけようと)

「Aさんのビットコイン⇒悪意のあるBさんのビットコインアドレスへ(実際は「秘密鍵」が分からないので移動はできていない)」

という取引記録が記載された不正なブロックを51%のパワーを持つマイナーが作成したとします。

 

これが一つ作られて終わりであれば他のマイナーが「不正だ」と気づきそのブロックは破棄されますが、51%以上のパワーを特定のマイナーが持っていればそれを「正当」と見せる為に不正なブロックに新たなブロックを繋ぎ、ずっと正しいように見せかける事が可能です。

 

ひろゆきさんの言う通りビットコインは「最も長いブロックチェーン」が「正しい」とされますのでずっとブロックを作り続けられれば「正しい(と思わせられる)」ビットコインのブロックチェーンを作る事ができます。

 

しかし、不正な取引があるので他のマイナー(51%を特定のマイナーがパワーを持っていたら他の49%のマイナー)は不正なブロックの始まった場所からブロックチェーンを分岐させて「真に正しい」ブロックを作り始めます。

 

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こうなると「不正なブロック」と「真に正しいブロック」の二つのブロックチェーンを持つビットコインが誕生します。

「真に正しいブロック」には「Aさんのビットコイン⇒悪意のあるBさんのビットコインアドレスへ」という履歴は無いので結果的にAさんのビットコインは存在する事になります。

 

51%攻撃では誰かのビットコインを盗むことや、過去のデータを改ざんする事、ビットコインの暗号技術を破壊する事、システムルール自体を変える事等はできず、不正なブロックを作り続けるという行動しかとれない事が分かります。つまりひろゆきさんの言うように「こっそり改ざんして得をしていく」という事はできなくなります。

 

51%攻撃でビットコインの終了は可能か

 

ですが上記のようにビットコインブロックチェーンが分裂した場合「真に正しいブロック」の次にまた「不正なブロック」を作る事ができます。

 

そうする事で51%のパワーを持つ者がシステムをめちゃくちゃにし、ユーザーからビットコインの信頼を奪い去る事ができます。これが51%攻撃で最も危惧される事です。

 

もし51%のパワーを特定のマイナーが持ち、不正を行った場合即ビットコインの価格は無になるでしょう。この点ではひろゆきさんは正しい事を言っております。しかし、問題は「何の為に誰がそれをするか」です。

 

それをするとすればビットコインが崩壊してほしい人(ビットコインがあると損をする人、ビットコインが暴落すると得をする人)です。

さらにそれをする為に51%のパワーを持つ必要があります。現在ビットコインは12.5BTC(現在2017.8.20. 約560万円)10分に一度報酬として新規ビットコインをもらえます。これを世界中の人が競っております。競争に勝つためには10分に560万円を上限として利用できる計算になります。

 

もちろん560万円ギリギリまでコストをかけてしまえば利益が無くなる(また、51%のパワーがあっても毎回ブロック作成競争に勝つとは限らない)のでそこまでではありませんが560万円×6×24時間=約8億円/日をかけられるビジネスの中で51%以上のパワーを持つ設備と電気代をまかなうのは相当な資本が必要です。

 

そこまでの資本を用意してビットコインを崩壊させる事を目的にした人が出現するよりも、普通にビットコインをマイニングして10分に1度560万円を確実に狙った方が割が良いと考える人が多いのでビットコインシステムは2009年から崩壊せずに続いているのです。

 

つまり、莫大な資本+お金ではない動機を持つ人が現れる事が無ければひろゆきさんの言う「ビットコインの終了」は訪れない事になります。可能性はゼロではありませんが現状現れておりません。(ちなみに過去に特定のマイニング団体が51%を持った事がありましたが崩壊しておりません。)

 

分裂の勝ち負け

 

ついでに述べておくと8月1日にビットコインキャッシュが誕生した分裂騒動は特に勝ち負けは関係ありません。仮にひろゆきさんの言う中国のマイニング団体が指示するビットコインキャッシュがパワーを持っていても「ビットコイン」と「ビットコインキャッシュ」のどちらを利用するかは取引所やユーザーに委ねられますし、ビットコインキャッシュ=ビットコインの終了ではありません。

分裂問題についてはこちらをご参照ください⇒8月1日前後のビットコイン分裂問題を知ろう!(初心者向け)

 

まとめ

 

また「中央のある仮想通貨の方が安全」ともひろゆきさんはおっしゃっておりましたが、ビットコインの51%問題で不正する可能性があるのであれば100%の権力を持つ中央のある仮想通貨も同じく危険なのではないかと思います。もちろん信頼のおける中央があれば別の話ですが、元々「信頼のおける中央が無い」という理念からビットコインはスタートしているのでその観点からではリスクは同様だと考えます。

 

私はひろゆきさんが好きですので批判をするつもりは全くありません。多くの方がビットコインの仕組みを理解していただく事で儲かる儲からないではなく「新たな貨幣の仕組み」や「新たな社会システム」への考察をしていただければと思っております。

 

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