ビットコインという最も有名な仮想通貨を知り、その他の仮想通貨にも興味が出る方は多くいらっしゃると思います。ビットコイン以外の仮想通貨を専門用語で「アルトコイン」などと呼んだりします。しかし初心者にとっては「通貨にそんな種類が必要なの?」と思われる事でしょう。なぜ数百種類もの仮想通貨があるのか、分かりやすく解説をしていきます。
アルトコインの種類
ビットコイン以外の仮想通貨=アルトコインですが、仮想通貨とは言ってもその特徴は様々なものがあります。もちろん基本的にはビットコインが仮想通貨の元祖で、仕組みはビットコインに似ている(ブロックチェーンを利用したりという基本的な部分)のですが持っている特徴や存在意義はビットコインとはまるで違ったものもあります。
というより今、取引を取引所でされていたり、一般的に売買が可能な仮想通貨はビットコインには無い特徴を持ったものがほとんどです。ビットコインのような決済を主とした機能の仮想通貨であったり、スマートコントラクトと言われるような「ブロックチェーンに取引以外の記録を残す為」の仮想通貨であったりします。
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アルトコインの分類
ここでは詳細な一つ一つのアルトコインの説明は省略させていただきます。数も多いので一つ一つを丁寧に説明しているとかなり分量が多くなってしまいます。ですので大まかな分類で、仮想通貨にここまで種類がある理由を解説できればと思っております。
・決済用仮想通貨
現時点で時価総額最大の仮想通貨、ビットコインを始めとした「決済」に特化した仮想通貨です。こちらはイメージがつきやすいと思います。ブロックチェーンを利用することでコストをかなり抑え、更にシステムが頑強な電子決済システムを行う目的で作成された仮想通貨です。
ビットコインは中央管理者がいなく、個人間での決済ができる特徴がありますがそうではなくて中央管理者がいてさらに企業間送金を主に扱うような仮想通貨も存在します。つまり仮想通貨=中央管理者不在、というのはビットコインから来ているただのイメージに過ぎず仮想通貨というテクノロジーを利用して現存のシステムをコストダウンさせる事を目指すような仮想通貨があるのです。代表格では「リップル」という仮想通貨などです。
また、ビットコインの課題を克服した仮想通貨も存在します。例えばビットコインの決済時間10分という問題を解決した仮想通貨があります。「ライトコイン」という仮想通貨は約3分で決済が承認されるのでその決済時間という部分のみで考えるとビットコインよりも優れております。もちろんそれだけで世界で利用されるかどうか、というのはまた別の話で、色々な要因が絡み合って需要は起こります。ですので「ビットコインの課題を克服した!」となってもそのポイントだけでは評価されない事が分かります。
決済用で言えば完全匿名仮想通貨などもあります。最近では「Zcash」という完全匿名仮想通貨が公開されて話題になりました。ビットコインはビットコインアドレスだけで個人情報を特定することができませんが、ビットコインアドレスは全世界に公開されている為に透明性の高い通貨だと言われます。ですので完全匿名な通貨はビットコインにはない用途がある事がわかります。
・証明用仮想通貨
アルトコインの中にはブロックチェーンに「取引記録以外の記録」を残す為に作成された仮想通貨があります。ブロックチェーンには取引記録以外でもどんな記録でも残すことができます。厳密に言えばビットコインのブロックチェーンにも「取引記録以外の記録」を残すことができます。(諸々の理由により基本的にビットコインブロックチェーンには取引記録のみが乗っかっています。)
最も有名な仮想通貨で言うと「イーサリアム」です。イーサリアムのような決済以外の情報をブロックチェーンに書き込み、それを証明書代わりに利用しようとする仮想通貨がここの分類に入ります。これを聞くともはや仮想「通貨」という名前も正しいのか何なのか分からなくなってしまう方もいらっしゃると思います。
通貨、というよりはブロックチェーンを利用したデジタル台帳のようなイメージで台帳にみんなで書き込んでいき共通の証明台帳を作っていくイメージです。しかし、このような仮想通貨にももちろん「独自通貨」が存在します。これは書き込む人に渡す手数料のようなものの代わりになります。デジタル台帳への記録を円滑に進める為の燃料のような役割をします。
また、スマートコントラクトと呼ばれる機能もあります。それはただブロックチェーンに証明書を書き込んでいくのではなく「条件を付与」して書き込む方式になります。(簡単に言うと。)つまり「AからBに100円渡したら、証明書が発行される」という「契約」のような条件を付与する機能があったりします。
あまり決済用仮想通貨(特にビットコイン)に魅力を感じていないが、ブロックチェーンの技術は凄いと思う、というような方はこの証明書用仮想通貨を好んでいたりする印象があります。というか、既存企業がサービスを開発するためにこのテクノロジーを利用できないかと考えていたりします。
もちろんこちらのタイプの仮想通貨も中央管理がいないオープンなものもあれば中央となる団体や組織が管理して円滑に進めようとしているものもあります。
まとめ
以上が簡単な仮想通貨の分類です。正直細分化すればもっともっとできます。かなり仮想通貨は種類は多いですので自身で色々調べて好みの仮想通貨を見つけてみてもいいと思います。
しかし、基本的に初心者の方はビットコイン以外の仮想通貨を購入する際は損してもいい前提で購入することをオススメします。一つの理由はアルトコインというのは価格変動がものすごく高いので買った瞬間に大暴落なんてことも多々あります。ですのでしっかりとその仮想通貨の特徴を調べて、プロジェクトに共感してから購入するようにしていただければと思います。
参考:仮想通貨は儲かるのか?
更にもう一つの理由としては「詐欺」が横行しているという事です。特に「〇〇コイン」という「絶対儲かる」をうたった仮想通貨はほぼすべて詐欺であると思ってもいいでしょう。仮想通貨は「絶対儲かる」なんてことはありません!普通にネット広告で宣伝していても詐欺仮想通貨は存在します。私は初心者はビットコインで勉強するに限ると思っております。
とは言え、仮想通貨やブロックチェーンに興味を持つことは今後の人生に役立つことは間違いないと思いますので是非、情報を収集してみてください!
ここまでお読みいただいた方はアルトコイン取り扱い取引所を見てみましょう!⇒アルトコイン取り扱いが多いビットコイン取引所紹介!
一つ前へ⇒アルトコインとは

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