とってもやさしいビットコイン

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ビットコインや仮想通貨の知識が全くない初心者の方でもビットコインや仮想通貨がどういうものなのか分かりやすく理解できるブログを目指してます。

ビットコインはチューリップバブルか <相違点から見る仮想通貨>

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ビットコインの価格上昇を17世紀に起きた「チューリップバブル」になぞらえて同様のものと表現する事があります。ビットコインがバブルなのかどうかは置いておいてビットコインとチューリップバブルを比較する事で仮想通貨について考えていただければと思います。

 

 

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ビットコインとチューリップバブル

ビットコインの2017年に入ってからの価格上昇を「チューリップバブルのようだ」と説く人がたまにいます。特にヨーロッパでは投機の熱狂を17世紀で起きたチューリップバブルになぞらえて「チューリップ」と表現する事があります。日本では「バブル」と言いますが同じような意味で「チューリップ」と表現します。

 

ですので「ビットコインはチューリップ」という言葉は必ずしもビットコインバブル=チューリップバブルという意味とは限りません。しかし、ビットコインの価格上昇をチューリップバブルと比較してみると仮想通貨というものがどのようなものかが少しだけ見えてきます。

 

ビットコイン=チューリップの発言はこちらJPモルガン、モルガンスタンレーCEO等のビットコインに対する発言についてなどに記載してありますのでご参考にしていただければと思います。

 

チューリップバブルとは

ここで簡単に17世紀にオランダで起きたチューリップバブルの内容をご紹介します。

 

1573年にオランダの有名な植物学者がその著書にてチューリップを紹介した事といくつかの球根を配った事を始めとしてオランダでチューリップの愛好熱が徐々に高まっていきました。

 

チューリップの収集家が誕生し、チューリップの品種にランクをつけたりして分類分けをしていました。「無窮の皇帝」という品種は最高品種として知られ、その美しさは収集家たちを魅了しました。

 

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(画像元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%96%E3%83%AB 画像はチューリップバブルの際に高値で取引されていた品種)

 

チューリップは庭先に埋められ、ランクの高い品種は富の象徴としてされました。するとランクの高い品種は高値で売買されるようになりその額はオランダアムステルダムで小さな家が購入できたほどとも言われています。

 

そんな中でチューリップが広く売買されるようになった理由はチューリップの花の模様にありました。チューリップの花の模様は咲いてみなければどのようになるか分からない不確実性があったので、たまたま咲いた花がきれいな模様を咲かせると一夜にしてお金持ちになれるというギャンブル性がありました。(後にこの現象はウイルスによるものと分かりますが当時は「奇跡」のように思われていました。)

 

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このような事などから徐々に収集家だけではなく一般市民がチューリップの球根を売買するようになり、チューリップ市場に多くの参加者が訪れました。これがチューリップバブルの始まりと言われます。

 

このころから元からいた収集家や大商人は市場から姿を消しました。

 

やがて大衆酒場での売買、さらに球根の買いが殺到し来年の春に誕生する球根を手形で売買する先物取引が行われるようになりました。

 

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このようにチューリップの球根がまだ無い状態のままで手形だけが売買される実態のない取引が相次ぎました。

 

1637年2月にチューリップバブルは崩壊し、手形が決済できない債務不履行が相次ぎます。多くの人が巨額の損失を出し、バブルによって儲けたのは少数の投資家のみだったと言われています。

チューリップバブルがはじけた理由は明確な理由はいまだ分かっておりません。春の決済が近づいた事が理由の一つとして考えられています。

 

これがチューリップバブルの簡単なご紹介です。チューリップバブル以前にオランダでは投資などにより栄え始めていた為バブル形成の土台があった事やチューリップがどのような花が咲くか分からないギャンブル性を持っていた事などがバブル誕生のきっかけだったとも言われております。

 

ちなみに「バブル」という言葉はチューリップバブルの時には無く、後に名づけられました。

(チューリップバブル紹介の参照書籍:バブルの歴史

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ビットコインとの相違点

ビットコインとチューリップバブルにどのような相違点があるかを知る事でビットコインや仮想通貨を考察する事ができます。

 

似ている点

・一気に価格が高騰し投機熱が上昇

仮想通貨の価格は2017年に入り、一気に価格が高騰しました。これはビットコインが最も顕著ですがそれ以外の仮想通貨でも同様です。

これはチューリップバブルで一気に価格が高騰し、多くの品種が軒並み高値を付けた事と似ています。チューリップバブルではランクの高い品種だけではなく一般に手に入っていたような品種の球根でさえもバブル末期には高値をつけていてその額は当時の人々の年収ほどになっていたそうです。(参照:バブルの歴史

 

価格高騰により「買えば儲かる」の投機熱が上昇し、より多くの買いが入るようになってしまいました。

 

・一般の人が参加し出した

仮想通貨の世界では2016年までは「怪しい」と言っていた人も仮想通貨は凄いのではないか、と言うようになりました。テレビでの報道も多く見られ、高値を更新するだけで報道されます。

またチューリップバブルの酒場で取引が行われていた事と現在カフェなどで仮想通貨の話をしている人も多くなりました。SNS・ブログでの情報も溢れている事からも一部の愛好家だけではなく多くの異なる業界の人がこの市場に参加している事が分かります。

 

・様々な種類(ランク)がある(対仮想通貨)

仮想通貨では時価総額という形で仮想通貨のランクをつける事があります。ビットコインが時価総額1位なので最も有名な仮想通貨と言われ、それ以下に様々な仮想通貨が続きます。現在では多くの仮想通貨が注目され、それまでは「無価値」と言われてきたような通貨でさえ多く取引がされています。

 

・先物取引が行われている

仮想通貨の世界でも先物取引が行われています。現在国内取引所で行われているのはビットコインのみですが今後先物取引が他の仮想通貨でも行われるようになれば投機熱はさらに上昇する可能性があるでしょう。

 

・実用されていない

チューリップは富の象徴でしたが、食べられる植物ではなくさらにいつか枯れるという実用性の無い物でした。ビットコインは実用性(決済手段)がありますが、実際に実用はまだされていません。決済導入が進むものの国内で積極的にビットコインを利用したくなる場面はほぼありません。(詳しくはこちらビットコイン決済とは <導入はビットコインの普及に繋がるか>をご参照ください。)

ビットコイン以外の仮想通貨でも実用化に向けた動きは見られますがあまり進んでいないのが現状です。もし実用がこのまま進まなければチューリップと同様に実用性のないものとして認識されてしまう可能性があります。

 

以上のような事を考えるとビットコインというよりは「仮想通貨」とチューリップを比較すると両者の特徴が明確に見えてきます。仮想通貨とチューリップは似ている部分が多く存在しています。

 

 

異なっている点

・ビットコインは実用性がある

「似ている点」では実用されていない事を引き合いに出しましたがビットコインは実用性の無いもの、とは言い切れないのがチューリップとの違いです。

実際に資産を管理団体がなく遠くへ移動できる手段はビットコイン以外にはありません。(その他仮想通貨を除く)管理団体が無い事は銀行口座のような審査が無くても決済ができる事を示しておりそれはユーザー間の平等を生み出します。

日本に住んでいようと発展途上国に住んでいようとネット環境だけあれば両者は同じように口座を作成でき、同じように資金の移動をする事ができます。

ここに実用性が出てくる可能性があります。チューリップには無い可能性があります。

 

・物ではない

ビットコインは物ではありません。チューリップのように物として持つ事にステータスを感じるものではありません。これはゴールドなどと比較した時(ビットコインと「金(GOLD)」)にも表れる相違点です。

ビットコインは物ではないので移転が容易である事や細分化(0.00000001BTCまで)する事ができます。これがビットコインが通貨として向いている理由の一つでもあり、チューリップのような「物質」として終わる存在ではなく通貨として流通していく可能性がある事を示しています。

チューリップがいくら人気を博しても物である以上移動が困難でいつか枯れるものなので通貨にはなり得ません。デジタルであるビットコインは腐敗が無く移動が容易なので通貨としての機能を持つ可能性があるのです。

 

・数に限りがある

年単位ですがチューリップは無限に栽培する事ができます。その生産量は毎年異なりますが栽培する人がいれば無限に生産されていきます。しかしビットコインでは生産量に限りがあり、現在どのくらい生産されていて残りがどのくらいなのかを知る事ができます。いくらビットコインが買われ続けていてもその量には制限があるので人々はその量の上限を知った上で売買を行います。

これによりそもそもの購入動機が異なる事になります。チューリップバブルではとにかく買われ、そしてとにかく生産され続けた事が購入者を煽り続け不安ももたらす一つの原因となったと考えます。

 

・仕組みが明確

 チューリップバブルでは突然変異により普通の球根から珍しい花が咲く事(ブレイクと言います)が原因で普通の球根でさえ多くの人が買い求めました。これは一種のギャンブル要素がありました。今ではこれはウイルス感染によるものと分かっています。

ビットコインではこのような事はなく、オープンソース(設計書のようなものが公開されている)で作成されているので人々は仕組みについて知る事ができます。ビットコインや仮想通貨が想像で「凄いもの」として広まるのではなく論理的に考察する事を可能にします。

これはチューリップとの大きな違いで、神秘的な感覚による「買い」を制御してくれたり実用化を進める為のツールになります。

 

また、仕組みが明確になっている事にプラスして仕組みの変更も仮想通貨では可能です。脆弱性が分かれば修正する事が可能なのでチューリップに比べれば、固定されたシステムではない為に長く人に求められる存在になる可能性を持っています。

 

ビットコインはチューリップなのか

以上のような相違点がビットコイン(仮想通貨)とチューリップの間にはあります。ビットコインがバブルなのか、チューリップバブルなのかどうかは実際のところ分かりません。しかし、実用化が進まなければいつか需要は無くなり大勢の人が損失を出す場合があります。

 

それを見極めるポイントは

・抜けていく人がいるか

・長期ホルダーがいなくなる事

・可能性の否定

です。

 

バブルの崩壊の時には一人、また一人と市場から参加者が減っていきます。特にチューリップバブルのように愛好家や大きな投資家がいなくなると市場は不安定になります。

また仮想通貨では長期に保有しようと考えている人(長期ホルダー)がいるのでその価格を支えている側面があります。長期ホルダーは将来の可能性に賭けている事が多く長期ホルダーが売る、という事はその可能性の限界が近づいている事(と考える事)が一因に挙げられます。

また実用化の進んでいない仮想通貨においては「可能性の否定」がとても影響します。仮想通貨が通貨としての役割を担えない、応用に限界が来る、と多くの人が判断した場合にはチューリップバブルのように突然売りが殺到する可能性があります。

 

このような事を見極めていくと大きな損失を防ぐ事ができるかもしれません。

 

ビットコインや仮想通貨は元々投資商品ではありません。世の中の問題を解決するために開発された決済システムであったりプラットホームになろうとする存在です。

儲ける、という事に執着しすぎれば過去のバブルの時のように一部が儲かり大勢の人が大きな損失を出す事になりかねません。現状を把握し、仕組みを学び、その可能性を考察して関わっていく事が大切な事だと考えます。

 

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