GMOのクラウドマイニング(Z.com Cloud Mining)について理解する <初心者向け>

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GMOインターネットグループが2018年3月1日よりクラウドマイニング事業の説明会受付を開始します。現段階で分かっているGMOインターネットグループのクラウドマイニング事業について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

 

 

 

マイニングとは

マイニングとはビットコインや仮想通貨が稼働していく為の必要な作業の事を言います。マイニングによって取引処理や新規仮想通貨が発行されます。

マイニングを行うには専用設備とそれを動かす為の電力が必要です。コストをかけて行うマイニングはその対価として報酬(新規仮想通貨や取引手数料)を受け取る事ができるのでビジネス(報酬ーコスト=利益)として参加する事になります。もし報酬がコストよりも低ければ成立しないのでマイニングを継続する事はできなくなります。(参考:マイニングとは⇒初心者も分かるビットコインのマイニングとは 報酬とは⇒ビットコイン「マイニングの報酬」の仕組み

 

GMOインターネットグループのマイニング事業

GMOインターネットグループは2017年9月にマイニング事業参入を表明しています。マイニング事業は発表によれば

・2018年上半期を目途に事業スタート

・北欧で次世代マイニングセンターの運営

・クラウドマイニング事業

・次世代マイニングボードの販売

・GMOコインへの仮想通貨供給

という流れで事業を展開していくとしており、既にマイニング事業を開始した事も発表(参考:GMOグループのマイニング開始について)されています。

 

GMOインターネットグループはGMOコインという仮想通貨取引所も運営しており今後仮想通貨事業を運営していく上で、自社で仮想通貨をマイニングする事により良い環境で事業を運営していく事ができる事やマイニング自体で収益を挙げていく事ができる事などがマイニングを行う理由として挙げられます。

 

現在マイニングは中国のマイニンググループが多くのシェアを占めていますが中国の仮想通貨規制などにより寡占状態が崩れ、今後多くのシェアをGMOなどの新規参入事業者が獲得していける可能性は大いにあります。(参考:中国で仮想通貨の規制再強化 中国は仮想通貨取引を海外から遮る

 

GMOインターネットグループのマイニング事業についてはこちらGMOインターネットのマイニング事業参入について理解するもご参考にしていただければと思います。

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Z.com Cloud Mining開始へ

GMOインターネットグループのクラウドマイニングは「Z.com Cloud Mining」というサービスを2018年8月より開始する事を発表しました。(参照:https://www.gmo.jp/news/article/?id=5921

Z.com Cloud Miningで提供される「クラウドマイニング」はGMOインターネットが欧州法人を通じて運営しているマイニング施設の中の一部設備を貸し出して、その設備がマイニングに成功した場合に借りている者が報酬の一部を受けとる、というものです。

 

<Z.com Cloud Mining概略図>

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実際に貸し出されるマイニング設備はGMO側で管理・メンテナンスがされる為事実上レンタル料という資金を支払う事でGMOのマイニング設備を利用しその設備の収益を得るような形態になります。

クラウドマイニングでは設備の管理が難しい人や大規模な初期投資が難しい人でもマイニング事業に参加できるというメリットがあります。逆に管理手数料などを支払う為自身でマイニングするよりも収益は少なくなるというデメリットがあります。

 

Z.com Cloud Miningの説明会は世界9都市で行われる予定です。(東京、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、フランクフルト、香港、シンガポール、チューリッヒ、ドバイ)2018年3月より順次行われていきます。サービス開始は2018年8月の予定です。

 

Z.com Cloud Miningのサービス内容

<Z.com Cloud Miningのサービス概要>

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(画像元:https://cloudmining.z.com/ja/ 

 

提供内容

貸し出される予定の設備はGMOが提供予定の7nmの次世代マイニングチップを搭載したマイニング設備の一部です。マイニングチップとは仮想通貨をマイニングする為に必要な機器でビットコインでは専用のチップ開発が行われておりこのチップによってマイニングを有利に進められるかの一つの要因になります。

 

GMOでは既に7nmの次世代マイニングチップを開発する為の12nmFFCプロセス技術を用いた半導体の開発に成功しているとしており、今後開発の期待がされているチップです。

 

設備レンタル料・管理手数料・契約期間

設備レンタル料は1契約500万ドル(約5.5億円、2年間のレンタル料の一括前払い方式)で契約期間は2年です。管理手数料は未定ですが、金額を見ると事業者相手のサービスである事が分かります。

 

仮想通貨は発行量が決まっているものが多く、今後需要が高まった場合にマイニングによって新規仮想通貨を得ていると収益が高まる可能性があります。その為世界でも事業者がマイニング事業参入を考えており(韓国のサムスンなど)世界の事業者へ向けたサービス提供となります。

 

当初の発表では「個人」へのサービス提供にも触れられている事から今後個人も参加できるようになる可能性もあります。

 

マイニング対象通貨

予定ではSHA256対応通貨(ビットコイン・ビットコインキャッシュ)がマイニングの対象となるとしています。

SHA256とはマイニングをする際に行う演算の事で仮想通貨によって演算の種類が異なっていたり、独自のルールを採用しているものがあります。ビットコインやビットコインキャッシュは同じSHA256を採用しているので設備によってどちらの通貨をマイニングするのかを設定によって変更する事ができます。

参考:SHA-256とビットコイン<初心者向け>

 

以上がGMOインターネットグループのクラウドマイニング「Z.com Cloud Mining」の解説です。

クラウドマイニングは既に世界で多く行われていますが先日NiceHashというクラウドマイニングサービスが仮想通貨を流出させるなどセキュリティなどの問題が注目されています。GMOインターネットグループがクラウドマイニング事業に成功する事や中国のマイニング事情が変化していく事で仮想通貨の情勢も大きく変わっていく可能性があります。

今後のマイニング情勢を注視していく事は仮想通貨を取り扱う際に重要なポイントになっていくと考えます。

 

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