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ビットコインのBitcoin Core 0.21.1がリリースされ、Taprootが実装されていくかどうか、というテストが開始されました。
ビットコインのTaproot、今回のアップデートについて、なるべく初心者の方にもわかりやすく自分の見解を述べていきます。
ビットコインのTaproot
Bitcoin Coreの0.21.1がリリースされたというのは、簡単に言えばビットコインが新たにバージョンが変わった、というイメージです。ビットコインはBitcoin Core(ビットコイン コア)というソフトによって動いているので、Bitcoin Coreがアップデートするとビットコインもアップデートする、というイメージです。
Bitcoin Coreのアップデートはたまにありますが、特定の管理者がいないビットコインでは大幅な仕様変更が頻繁にあるわけではありません。
ビットコインコア(Bitcoin Core)開発者の役割とルール決定 – とってもやさしいビットコイン(←少し古い記事なので最新情報は検索などでチェックしてください)
そんなBitcoin Coreのバージョンが変わった、そして今回は「Taproot」という機能がつくかどうかテストが行われる、ということですので、実は結構面白い話です。
まだ実際に今後TaprootがBitcoin Core、ビットコインの機能として標準になっていくか?というテスト段階なので、価格に反映はされていません。(あとなんか地味な話ですし。)ですが、ビットコインの今後を考える上では知っておいて損はないアップデートだと私は思っています。
2017年にビットコインは「SegWit」というアップデートをしたのですが、それ以来の大型アップデート、などとも言われています。(Segwitを実装する時はかなり揉めています)
Taprootとは?実装されるか?
Taprootについて説明しようとすると、少し技術的な話が多くなってしまうので細かくは省略しますが、実装されれば、
・ビットコインの決済が素早くなる
・プライバシーが向上する
などの利点があります。
これだけ見ると、実装した方が全員にとって得なのでは?実装されるのでは?と思ってしまいますが、そんなに簡単にはいかないのが管理者不在のビットコイン。開発している人たちはもちろんビットコインにとってプラスになると思ってTaprootを提案していますが、参加者は皆が同じ思惑で動いているわけではないので、どれだけの人が賛成するかは不透明なのです。
ちなみに、3ヶ月の間テストが行われ、マイナー(ビットコインの取引を処理している参加者。実装に賛成かどうかを表明できる)が90%以上賛成表明を出すかどうかで決まります。
賛成表明の状況はこちらのサイトで見ることができます↓
ただ、このTaprootが上手くいかなくても、やはりビットコインは進歩している、開発が進められているということはわかります。ビットコインはテクノロジーによって支えられているシステムなので、開発する人がいなくなったり、上手くいかなくなってしまうと将来的に生き残っていくのは難しいと私は考えています。
年月が経ち、時代が進めば進むほど、敵の攻撃も巧妙化してきますので、それに対応する技術が必要にもなります。
ビットコインやその他ブロックチェーンシステムが新しい通貨や、新しい社会システムの基盤として成長していくためには一歩ずつ進んでいく必要があります。今回のようなアップデートに挑戦し、失敗したら別の方法で、というようにトライアンドエラーを繰り返していくことが正しい方向に進むための必要なステップでしょう。
また、Segwit実装の時の経験を生かしてか、今回は少し違った賛成表明方式でアップデートを試みていることも期待度を膨らまします。3ヶ月で賛成が90%に達しなかった場合、別の方法でアップデートを模索するそうです。
管理者のいない最初の仮想通貨(暗号資産)として、どのように参加者の統制をとっていくのか、その辺りも他の中央管理者不在システムの行く末を考える上での参考になりそうです。
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