とってもやさしいビットコイン

ビットコインの知識が全くない初心者の方でもビットコインがどういうものなのか分かりやすく理解できるブログを目指してます。

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ビットコインからみる「善と悪」

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先日、世界でも大きく取りざたされたトランプ氏対ヒラリー氏のアメリカ大統領選挙戦。民主主義国家では「選挙」という多数決により物事が決定されます。

ビットコインも多数決によりその正当性を証明していきます。ビットコインの多数決と民主主義の多数決。その二つの関連性と違いから見えてくる「善と悪」があります。

 

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ビットコインの多数決

 

ビットコインでは従来のような第三者機関(国や銀行など)による管理・監視は行いません。誰かが管理している通貨や電子マネーでは、他者からその通貨が攻撃を受けないようにその管理者がセキュリティを強化し、不正を働かせないようにしております。つまり閉ざされた管理をします。

しかしビットコインは逆の発想で、完全に取引をオープンにすることで不正を防ぐ方法を取ります。不正をしたかどうかは取引の全てが公開されているためにすぐわかります。オープンな管理方法を取っております。

 

しかし、その取引が正当なものかどうかを判断はする必要があります。ただただオープンにしているだけでは人間を性善説にのっとって全て信用しなくてはなりません。それではやっていけない為に取引が正当かどうかを判断する「参加者」が必要となります。

その参加者がOKを出したものだけが正当な取引として帳簿(ブロックチェーン)に書かれていきます。

 

しかし、これだけでは成り立ちません。次は「参加者」が不正を働く可能性が出てくるからです。参加者は世界中で行われる取引にOKを出していき、帳簿を作成していきます。帳簿が完成したら他の参加者にそれを見せます。それを見た他の参加者はその帳簿に不正があるかどうかを判断します。そしてそれが正当だと思われる時のみその帳簿に続く帳簿の作成に取り掛かります。

 

つまりここで作成された帳簿が正当なものか否かの「多数決」が行われているのです。仮に過半数の参加者が善良な市民だとすると作成された帳簿が不正なものであれば無視して正当な帳簿が採用されます。逆に過半数の参加者が悪意のある参加者だった場合、不正な帳簿が採用されてしまいます。つまりビットコインは過半数の参加者が善良な市民であるという前提のもとに動いている事がわかります。

 

善と悪

 

一般社会において善良な市民の方が悪意のある市民よりも数が多いかと聞かれればどう思うでしょうか?私は必ずしもYESとは言えません。それは「善と悪」というものの定義があいまいなものだからです。

 

今回の大統領選で多数決により勝ったトランプ氏。(得票数ではヒラリー氏でしたが制度上トランプ氏が勝利しました)善良な市民が過半数というビットコインシステムの前提に立てば善良な市民が選んだトランプ氏が大統領にふさわしかったという事になります。ただお分かりのように、個人の考え方は抜きにしてこのロジックには無理があると思います。それは先ほども述べたように「善と悪」の定義があいまいだから、というよりこの世では善と悪の区別などないからです。(人を傷つける等の犯罪は除きます)

 

つまりビットコインではある独自システムにより「善と悪」の定義がはっきりとし、さらに過半数が「善」となるようなシステムが作られているおかげで開発より7年間経った今もシステムは稼働し続けているのです。

 

 

 

ビットコイン参加の動機

 

ビットコインのシステムはとても人間味が溢れております。ビットコイン参加者は決して一般的に言う「善良」な市民等ではありません。(もちろん悪い人でもありません笑)ビットコインに参加するのは動機があります。そうです「報酬」がもらえるから参加するのです。

 

この報酬こそが「善良」な市民を作り出し、さらに不正を働くことへの抑止力になっているのです。どういう事かというと、ビットコインの帳簿を最も早く作ると2016年11月現在12.5BTC(日本円で100万円)もらえます。この報酬をもらうため、最も早く帳簿を作ろうとするともはや個人のパソコンの性能や消費電力では賄いきれず、組織だって皆帳簿を作ります。

 

ですので報酬をもらうためには経費がかかるのです。経済活動ですね。経済活動を参加者は行っていますので例えば過半数の参加者に不正とされるような帳簿を作ってしまうと損にしかならないわけです。報酬をもらえません。

それとは別に、今度は正当な帳簿を作ったのにも関わらず「この帳簿は不正だ」と他の参加者が言う可能性もあるとお考えになるでしょう。しかしこれはこれで他の参加者がそんなことを言う動機がありません。この「不正だ」と発言するのにも経費がかかってますし、仮に正当な帳簿を不正としてしまうと全世界に公開されたビットコイン取引は誰かが異常に気付いて価格が暴落するでしょう。

 

そんな「意味不明な行動をする人はいない」という前提でビットコインのシステムは成り立っております。ちなみにこの過半数51%の人が不正を働くとビットコインは成り立たなくなるのでは?という疑問視した意見が51%アタックというものです。(詳しくは⇒ビットコイン問題点「51%攻撃」 - とってもやさしいビットコイン

 

このような「善と悪」の動機付けによりビットコインの多数決システムは永遠と続いていきます。悪い事はできる可能性はゼロではないが、動機もなくその労力をかける人物が表れない。そんなロジックでビットコインのシステムは守られているのです。

このたくさんビットコインの為に働きをした人に報酬を与える多数決システムを「プルーフ・オブ・ワーク」と言います。(詳しくはこちら⇒プルーフ・オブ・ワークとは

 

 

まとめ

 

以上がビットコインにおける善と悪を区別した多数決システムです。ビットコインは多数決でシステムを回しているのにも関わらず不正を起こすことなく稼働し続けております。世の中もビットコインのシステムも結局は人間のやっている事なので人間の心理とは切っても切り離せないものだと思います。

 

ビットコインのシステムは以外にも数学的なものだけではなくて経済的な部分にも関わりがあります。今回ご紹介した仕組みはビットコインのシステムのほんの一部です。ご自身で調べてみるときっと色んな場面で使えるような面白い発見があると思います!

 

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この一冊でまるごとわかる ブロックチェー ン&ビットコイン(日経BPムック)

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