強制マイニングの合法性はどこにあるのか 早すぎる仮想通貨の進化

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先日、サイト上でサイト閲覧者に対し強制マイニングを行ったとして横浜地検がウイルス保管罪で略式起訴をしたというニュースがありました。この問題に対して強制的に仮想通貨をマイニングさせて収益を得る方法は合法か違法かという賛否両論がありますが初心者の方にもわかりやすくこの話題の問題点などを解説していきます。

 

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強制マイニングとは

強制マイニングとはサイト閲覧者に強制的に仮想通貨をマイニングさせてサイト運営者が収益を得るという手法です。「仮想通貨をマイニングさせてサイト運営者が収益を得る」という言葉は少し分かりずらいのでまずこの言葉の意味が分からない場合はこちらの記事初心者も分かるビットコインのマイニングとはでマイニングの意味についてまずはご理解いただければと思います。

また「強制」とは言ってもサイト閲覧者に対し同意を求める場合もあります。

 

マイニングをすると収益がその仮想通貨で受け取る事ができます。しかしマイニングにはパソコンなどの設備やそれを稼働する為の電気が必要なのでそれをサイト閲覧者にしてもらう事でサイト運営者が収益を得る、という仕組みになります。

 

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マイニングをしたサイト閲覧者は電気代を消費したり自身のパソコンがいつもよりも多く稼働する事になります。

 

強制マイニングは違法か

今回略式起訴があった横浜地検では強制マイニングを「ウイルス」として判断したとしています。(参照:http://www.yomiuri.co.jp/science/feature/CO017291/20180611-OYT8T50002.html

他にも少なくとも5人のサイト運営者が容疑をかけられていると言います。つまりサイト閲覧者に対しマイニングをしてもらう方法で収益を得るのは今のところ違法と判断される流れになっているようです。

 

しかし、ほとんどのサイトでは「広告」が自動的に配信されています。マイニングも広告も「プログラムによって自動で配信される」という点では同じなのでマイニングだけが違法とされるのはおかしい、との声が上がっています。マイニングでも広告でも電力が消費される(消費電力の違いはあれど)事やパソコンが自動的に稼働するという点では同じなので「仮想通貨」「マイニング」という言葉の印象によるものであるとの指摘もあります。

 

これについては確かにどちらの意見も正しい部分はあるのでどちらが正しい・間違っているという判断は結局は国のよるところになりますが仮想通貨に対する人々の感覚がマイニングを違法としているのではないかと考えます。

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仮想通貨の意義

強制マイニングについては広告と同じ、とされていますがもちろん同じではないと考えます。何故なら仮想通貨が実際に人々にとって有益なものとなっていない以上広告とは完全に異なるものであると言えるからです。

「広告であふれたメディアを変える」という目的が強制マイニングのプログラムを作成する人たち(コインハイブなど)にあるとされておりますが実際には広告の方が有益で仮想通貨はまだ「誰かのお金儲けの道具」としての域を出ていません。それは相場の発生する仮想通貨市場に法整備が入る事や、仮想通貨が通貨として利用できるものとしての価値が発生しない限り広告を発信するよりも仮想通貨をマイニングする事の方がサイト閲覧者にとっても社会にとってもマイナスに繋がる要素が大きいと考えます。

 

広告は発信側が有害なものを弾く機能もありますし、どのような広告はOKでどのうようなものはNGかが規定されているので社会が悪い方向へ行くような広告をブロックする事ができるからです。

しかし仮想通貨は最も有名なビットコインでさえ市場操作の噂は絶えず、反社会勢力によっても利用されかねない危険性がまだまだあります。今回の略式起訴の件でも利用されたのは「Monero」という仮想通貨でこれは匿名性が高く他の仮想通貨よりもさらに社会としてどう対応していくかの意見が分かれるものです。

つまり広告の配信と仮想通貨のマイニングは電気消費・プログラム稼働という点では同じであるが全く意味が異なるものであると言えるでしょう。

 

仮想通貨は違法か

とは言え、仮想通貨のマイニングで収益を得るモデルが無意味であるとも言えません。なぜなら仮想通貨のマイニングで収益を得る事が出来れば広告をむやみに貼る事が無く情報を発信できるようになり、閲覧者にとってもプラスになるからです。

さらに仮想通貨の法整備が整っているのであれば仮想通貨の普及に貢献し、さらに仮想通貨テクノロジーの発展へと繋がるものであると言えるからです。

 

つまり、強制マイニングが問題となるのは社会システムが仮想通貨の普及に間に合わずに法的立ち位置が定まらないところにあると言えるでしょう。仮想通貨のテクノロジーはコインハイブの言うように「広告を無くす」事ができる可能性があるのですが、社会がなかなか仮想通貨を市場レートでしか見ない所に問題がある、もしくは仮想通貨の進化が早すぎるところに問題があると言えるでしょう。

このような問題が解決する頃には仮想通貨を上手く人類が利用できるようになっており、より快適な社会が訪れている可能性があります。

 

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