指値注文・成行注文とは?仮想通貨トレード初心者が知っておくべき稼ぐための基礎知識

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仮想通貨の売買における注文方法には、指値注文と成行注文の2種類があります。仮想通貨の投資・トレードを始める前に、できるだけ希望通りの取引ができるよう、この注文方法の違いを正しく理解しておきましょう。

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指値注文とは?

指値注文とは希望の値段を指定して、取引の売買注文を行うことです。

例えば、ある仮想通貨を100円で買いたい、または200円で売りたい、というように希望金額を提示して注文を出します。買い注文の場合は、その仮想通貨が値段が指定した金額以下になれば買えますし、売り注文の場合だと指定した金額以上になれば売れる、という仕組みです。

指値注文とは

 

成行注文とは?

成行注文とは値段を指定せずに注文を出す方法です。

一般的に、できるだけ早く仮想通貨を購入したい、または売却したい、という希望があるときに行う注文方法です。取引が成立する時の値段は、買い注文であればその時一番低い売り注文価格、売り注文の場合にはその時一番高い買い注文の価格で取引が成立(約定:やくじょう)します。

成行注文とは

 

指値注文のメリットとデメリット

指値注文のメリットは、希望の価格で仮想通貨の売買ができる可能性がある、ということです。

例えば、ある仮想通貨が「500円まで下がったら買う」と決めている場合には、指値の買い注文を500円で出しておきます。

その後、価格が500円以下になれば購入することができます。

逆に、保有している仮想通貨が「購入価格よりも200円上がったら売る」と決めている場合には、購入価格に200円を足した指値で売り注文を出しておきます。その後、無事にその価格まで上がれば売りが成立します。

しかし、投資の世界はいつも思い通りに行くことばかりではありません。

買いたい価格まで値段が下がらず、買い時を逃してしまう。そんな時に限って価格が上昇し続けてしまうことも起こります。

指値注文のデメリットは、売買の好気を逃してしまう可能性があるという点にあります。

 

指値注文の具体例

実際に売買する際に戸惑わないためにも、ここで、指値注文の具体例を見てみましょう。

例えば、ある仮想通貨取引所でビットコインの注文板(買いと売りの注文が記載された部分)が以下のようなものだとします。

注文板の例

ここであなたが「1,090,000円で1BTC(BTC=ビットコインの単位)買いたい!」と思い「1,090,000円で1BTC買い」の指値注文を出したとします。

現在の最も高い買い注文は緑色の文字の「1,080,000円 0.3BTC」の買い注文なので、あなたの出した「1,090,000円1BTC」という注文が、最高値として買い注文板の最上部に表示される事になります。

その後「1,090,000円で1BTCを売りたい」という人が出てくればあなたの注文は成立し1BTCを1,090,000円で購入する事になります。しかし、なかなか「1,090,000円で1BTCを売りたい」という人が出てこず、また、あなたよりも高値で買い注文を出す人が続出してしまうと、1,090,000円で1BTCを買う事はできなくなります。ビットコインを購入する事なく時間がどんどんと経過してしまうのです。

ちなみに指値注文では、既に注文板に出ている注文を約定させる事も可能です。上に例示した注文板で「1,100,000円で0.5BTC買いたい」と注文を出せば、「1,100,000円で0.5BTC売りたい」という人はすでにいるため、すぐに約定します。この指値注文の出し方を「テイカー(Taker)」と呼びます。

このように、指値注文はさらに細かく分類すると、テイカー(Taker)とメイカー(Maker)と呼ばれる注文方法に分けることができます。仮想通貨取引所によっては、メイカーが取引手数料優遇となる場合もあるので、これらの違いも併せて知っておくといいでしょう。

〜テイカー(Taker)とメイカー(Maker)について詳しくはこちら〜

メイカー(Maker)とテイカー(Taker)の違いとは?仮想通貨取引所でトレードする際に必要&お得な知識をわかりやすく解説!

 

成行注文のメリットとデメリット

成行注文のメリットは、指値注文よりも優先的に売買が成立するというところにあります。

例えば、仮想通貨の価格下落が始まったと考えられる時には、できるだけ早い段階で売り注文を出しておかないと、価格がどんどん下がり続ける、といった状況に陥りかねません。

そんな時には成行で売り注文を出すことで、素早く売買を成立させることができることができます。

しかし、成行注文では価格を指定することができないため、想定外の価格で売買が成立してしまうことがあり、注意が必要です。価格が急変している時などは、想定以上の高値で購入(安値で売却)することになってしまうリスクもあることがデメリットと言えるでしょう。

 

成行注文の具体例

ここでも、具体的な例をみてみましょう。

例えば、ある仮想通貨取引所でビットコインの注文板が以下のようなものだとします。

注文板の例

ここであなたが1BTC(BTC=ビットコインの単位)買いたいと思い「買い」の成行注文を出したとします。

成行注文は、指値注文と違い価格を指定することはできず、数量のみ指定が可能です。

すると、現在注文板に表示されている売り注文から1BTC取引が成立することになります。ここでは1,100,000円の0.5BTCと1,150,000円の0.8BTCのうちの0.5BTCの合わせた1BTCが約定します。

成行注文は、価格を指定することがなく、そしてさらに例えば同じタイミングで出された「1,100,000円で0.5BTC買う」という指値注文よりも優先して取引が成立します。まさに、とにかく素早く売買したい時に向いている注文方法だと言えるでしょう。

成行注文は、すでに注文板に出ている注文と取引が成立するため、先に出てきた指値注文で言う「テイカー」と「メイカー」の分類では、すべての約定が「メイカー」としての約定となります。

 

指値注文と成行注文の使い分け

指値注文と成行注文にはどちらもメリットとデメリットがあるので、初心者の投資家はどのように使い分けたら良いのか困惑する場面もあるでしょう。

仮想通貨のトレードでは、購入した価格よりも高く売却できれば利益が出ます。しかし、未来のことは誰にも分かりません。

いくらで買って、いくらで売りたいのか、という考え方が明確になっている方は、指値注文を利用して売買すると良いでしょう。

逆に保有している仮想通貨の価格がどんどん下落し、これ以上の損失を出したくないと考えた時には、成行で売り注文を出し、早めに売り逃げるという作戦が使えます。

他には、急上昇しそうで今すぐに買っておきたい仮想通貨がある場合にも、成行で買い注文を入れて、その時の市場価格ですぐに購入する作戦にも使えます。

投資には投資家の数だけ、考え方があると言っても過言ではありません。どちらの注文方法を選ぶのかは投資家次第ではありますが、初心者のうちは、相場に慣れていくためにも、できるだけ自分で売買価格を設定する指値注文を中心に行うといいかもしれません。

 

<成行注文と指値注文の違い早見表>

成行注文 項目 指値注文
テイカーのみ マーケット メイカー・テイカー
× 価格指定
数量指定
すぐに約定 メリット 価格指定可能
価格指定不可 デメリット 約定しない可能性

 

ちなみに、指値注文と「逆指値注文」という注文方法を合わせる事で大きな損失を防いだり利益を堅実に確定させる事ができます。

 

逆指値注文とは?

逆指値注文は、指値注文とは同様に希望の値段を設定して注文を出しますが、取引が成立する条件が逆となります。

買い注文の場合は指値価格以上になった時、そして売り注文の場合は指値以下の価格になったときに取引が成立します。

投資を続けていると、相場を確認できない時に限って、急に保有仮想通貨が暴落することもあります。

そんな時に備えて、想定以上の損失を出さないために、損切りする金額をあらかじめ決めておき、逆指値で売り注文を出しておくことはリスクを最小限に抑えるのに有効です。

〜逆指値注文について詳しくはこちらをご参照ください〜

逆指値注文(ストップ注文)とは <初心者の為の仮想通貨投資トレード用語解説>

 

投資には必ずリスクが伴い、投資における判断の全ては自己責任となります。できるだけリスクを低くしながら投資を行うためには、正しい知識を身につけ、自分の中でリスクとリターンの幅を明確にしておくことが大切となります。大切な資産を増やすのも減らすのも、あなた次第。あやふやな情報に惑わされることなく、ご自身の経験と勘を磨いていってください。

 

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