仮想通貨を始めるにあたりまず考えておかなければならないのは「保管方法」です。仮想通貨はまだ制度やシステムが確立されておりませんので「大切な資産」である仮想通貨の安全保管方法は事前に調べて知識をつけておきましょう。
仮想通貨の保管とは
まず「仮想通貨の保管」とは何か、これを知っておくべきです。仮想通貨は日本円等のように紙幣や硬貨という「物」ではありません。「データ」です。
「データ」という事は「書き換え(上書き)」をする事ができます。録画しておいたビデオの上から他のビデオを録画してしまうと前の録画データが無くなってしまうのと同じです。
このような認識を持つと良いと思います。
仮想通貨の「データ」は「鍵」でロックをします。ロックされていれば上書きができません。DVDで「読み取り専用」設定にしておけば上書きができなくなるのと同じイメージです。
仮想通貨初心者の方はその「鍵」をいかに安全に守るかが仮想通貨資産の安全保管に繋がります。仮想通貨において「鍵」は「秘密鍵」と呼ばれます。まずはここまでを理解しておくと良いでしょう。
知っておくことは2つのみ
仮想通貨を保管する場合「秘密鍵」の保管方法は大きく分けて2つあります。
1 自身で管理する
2 運営(第三者)が管理する
という2つです。どちらにもメリットデメリットがありますがこの2つを知っていれば「安全保管」に繋がります。
自身で管理する
1の「自身で管理する」の代表は「ハードウェアウォレット」と言われる仮想通貨専用保存機器です。
こちらは仮想通貨を保管する際に「秘密鍵」という「文字列」が表示されます。この文字列を誰にも見られず、紛失もしない、という管理が求められます。
「第三者が絡まない」というセキュリティ上の利点がありますが、「秘密鍵」を紛失してしまうと基本的に一生仮想通貨は失われます。完全自己責任ですので一定の知識と理解が求められます。
運営(第三者)が管理する
2の「運営(第三者)が管理する」の代表は「取引所」に預けたままにしておく方法です。
こちらは「秘密鍵」を目にする事すらありません。完全に取引所にセキュリティを依存する事になりますので信頼により成立します。
第三者が入る事で一定の紛失リスクは必ず生じます(第三者の持ち逃げ等のリスク)が操作が簡単であったり、保有している仮想通貨自体のシステム変更の際には勝手に対応してくれるのでそこまで深い知識は必要ではありません。(保有しているだけであれば。)
どちらが安全か
言わずもがな、1の「自身で管理する」方法の方が安全です。しかし、知識が無いとハードウェア(保管している機器)のアップデート方法が分からなかったり「秘密鍵」の保管に失敗してしまうリスクが生じます。
知識をつけて「自身で保管する」のが最もセキュリティは確保されますが、上記のようなリスクを考えると「取引所」で管理するのもセキュリティとしてはアリだと考えます。
「取引所」で保管する場合は取引所アカウントパスワードを他で使用しているものにしない、「2段階認証」を設定する、ログインURLは正しいものか確認する事をしておけば一定の安全性は保たれます。
仮想通貨取引所は最近セキュリティにかなり力を入れておりますので一つの選択肢としては良いと思います。
まとめ
とはいうものの、もし自身で秘密鍵を管理する事や機器のアップデートをする自信が無いという程度の知識であれば仮想通貨に多額の資金を投じるのは危険です。
取引所で保管する=少額の資金で行うを徹底するのが正解だと考えます。
仮想通貨は革新テクノロジーですが未成熟な事には変わりありません。知識をつけて安全に扱っていきましょう。
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