ビットコイン取引所のcoincheckに「貸仮想通貨」という機能があります。この機能についてどのようなサービスなのか仮想通貨初心者の方にも分かりやすく解説をしていきたいと思います。
coincheckとは
coincheckは国内大手ビットコイン取引所の一つです。coincheckの特徴はビットコイン以外の仮想通貨の取り扱いが多い事が挙げられます。仮想通貨時価総額2位の「イーサリアム」を始めとして合計11種類のビットコイン以外の仮想通貨を取り扱っております。
coincheckは取引所以外のサービスも展開しており「決済」部門にも力を入れております。リクルートライフスタイルの「Airレジ」と提携して最大26万店舗のビットコイン決済導入を目指したり、国内初の公共料金(電気代)のビットコイン支払いを可能にしたりしております。(ビットコイン電気代支払い「coincheckでんき」について)
coincheckは急増する顧客へのセキュリティ対策などにも力を入れております。アプリのロック機能追加や不正ログイン補償サービスの展開など顧客が安心して取引所を利用できるような環境設定を進めております。(最新のcoincheckセキュリティ対策について)
<coincehck基本情報>
会社名 コインチェック株式会社
設立 2012年8月28日(ビットコイン事業は2014年8月)
資本金 9,200万円
代表 和田晃一良
本社所在地 東京都渋谷区恵比寿西2-7-3 いちご恵比寿西ビル4F
coincheckについて詳しくはこちら⇒ビットコイン取引所紹介~coincheck~
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貸仮想通貨とは
そんなcoincheckが打ち出しているサービスが「貸仮想通貨」です。このサービスは仮想通貨をcoincheckに一定期間預ける事を約束することで金利を仮想通貨で受け取れる、というものです。
仮想通貨の貸出は国内取引所ではQUOINEも行っておりますが違いはその利率と期間と貸出可能な仮想通貨の種類です。(QUOINEの貸出について⇒QUOINEでビットコインを増やす「貸出」とは)coincheckの貸仮想通貨がどのようなものか、以下見ていきましょう。
貸出期間と利率
14日 年率1%
30日 年率2%
90日 年率3%
365日 年率5%
となっております。もし90日貸出を行った場合は90日間引き出す事はできません。90日後に利息と共に仮想通貨が返却されます。90日間1BTCを貸し出した場合の利息は
1BTC×0.03×90÷365=0.00739726BTC
となります。
貸出可能な仮想通貨の種類
coincheckの貸仮想通貨サービスはビットコイン以外の仮想通貨でも利用可能です。QUOINEの「貸出」やZaifの「積立」はビットコインのみの取り扱いになる為にアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)を貸出できるのはcoincheck唯一のサービスになります。長期保有をするつもりであれば貸出をしてみてもいいかもしれません。
貸出可能な仮想通貨は
・イーサリアム(ETH)「イーサリアムとは」
・イーサリアムクラシック(ETC)
・リスク(LSK)
・ファクトム(FCT)「Factomとは?」
・モネロ(XMR)
・オーガー(REP)
・リップル(XRP)「仮想通貨リップルとは」
・Zcash(ZEC)「Zcashとは」
・NEM(XEM)「NEMとは?」
・ライトコイン(LTC)「ライトコイン(Lite coin)とは」
・DASH(DASH)「仮想通貨「DASH」とは」
になります。
ちなみにcoincheckでは通貨を購入し送金できない(取引のみ対応)通貨があります。利用できない通貨で保有目的であれば貸出をするのもいいでしょう。(取引のみ対応は「XMR」「ZEC」「XEM」「LTC」「DASH」です。)
最低貸出数量(金額)
coincheckの貸仮想通貨には最低貸出数量(金額)が決まっております。最低貸出金額以下の仮想通貨は貸出がそもそもできませんのでご注意ください。日本円換算で最低10万円以下の仮想通貨は貸出が不可ですのでそれ以上に保有している仮想通貨のみ貸出を申請できます。
注意点
貸仮想通貨は保有しているだけのつもりであれば銀行預金に比べ高金利ですのでとてもメリットが多そうに見えます。しかし、もちろんデメリットもあり、そもそもの規定で知っておくことがあります。
・分別管理対象外
貸仮想通貨で貸出した仮想通貨は分別管理の対象外になります。つまりcoincheckに貸し出した仮想通貨に関しては顧客資産として分別された管理をされません。取引所アカウントに預けている仮想通貨に関しては法律で顧客資産として取引所資産と分別管理をする事が決まっておりますが貸仮想通貨に関してはその対象とはなりません。
・無担保貸し出し
利用者が貸出中にcoincheckが破たんをした場合は貸仮想通貨が返還されない事があります。高い利息の代わりに破たん時の補償がされないリスクを伴っております。このような事態が起こり得る事を知っておくと良いでしょう。
・審査に落ちる可能性
貸仮想通貨を申請した際にcoincheck側から貸仮想通貨の利用を断られる可能性があります。誰でも貸仮想通貨サービスを利用できるわけではありません。coincheckの審査基準に一存することになります。
・途中返還される可能性
coicheckの規定では貸出期間満了前でもcoincheck側の判断で貸仮想通貨を返却されてしまう可能性があります。その場合は貸出期間が短くなりますので予定していた利息を受け取る事が出来なくなる可能性があります。
まとめ
以上がcoincheckの貸仮想通貨サービスの概要になります。通常ではあまりない利率を受け取れるメリットがあるという事はリスクもあるという事をまず認識しましょう。仮想通貨は価格が急変する、システム変更が起こり得る事は明白ですので一定期間取引ができないのはそれだけでリスクがあります。
自身の保有状況や投資戦略をしっかりと考えてサービスを利用していくのが良いでしょう。
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