先日、ビットコインのコア開発者によってスケーラビリティ問題に対応したSegwitが早いと2016年11月15日にリリースされるという報道がありました!
しかし、ビットコイン初心者の方にはSegwitがわからないのはもちろんのこと、「スケーラビリティ問題」がそもそもわからない!という方が多くいらっしゃると思います!
そこで今回は「スケーラビリティ問題」について簡単にご説明させていただければと思います!
スケーラビリティ問題とは
まず、スケーラビリティ問題を知るためにはビットコインの簡単な仕組みを知る必要があります。
ビットコインがブロックチェーンと呼ばれる分散台帳システムで動いていることを知っておいてください。
詳しくはこちらで⇒ブロックチェーンをちょっと詳しく!①
それを知っているうえでお話をさせていただきます。
ブロックチェーンの「ブロック」には取引の記録が書き込まれていき、それは約10分ごとに新しいブロックが生成されていきます。
ネット上のものやパソコンのハードディスクなどに「容量」と呼ばれるデータをどれだけ保存できるかの大きさ、が存在するように「ブロック」にも書き込めるサイズが決まっており、データ容量というものが存在します。
そのブロックサイズは1MBと決まっているのです。
その為、データの処理速度がその他決済システムと比べると非常に遅くなってしまいます。
クレジットカードと比べるとその処理速度は20分の1以下になってしまうとも言われております。
ですので現在では問題にはそこまでなっておりませんが、世界中で更にビットコインが通貨として使用された場合にデータの処理が追い付かなくなってしまうと問題視されている。それがスケーラビリティ問題です。
解決方法
では、ビットコインのブロックサイズを大きくしてしまえばいいのではないかという発想が最も先に思いつくかと思います。
これはそんなに単純なものではなくて、ビットコインは全員が全員を監視することでその正当性を確立するネットワーク通貨です。
なので「ノード」と呼ばれるネットワーク参加者は全てのブロックをその端末に入れておくことでそれを可能にしています。
つまりブロックサイズを単純に大きくしてしまうだけですと膨大な量のブロックを保存できるだけの大容量端末が必要になってしまうので「誰でも参加できる」というビットコインの大きな特徴が失われてしまい中央集権化してしまうので本末転倒です。
そこで出てくるのがSegwitという方法です。
スケーラビリティ問題のご紹介なのでここでは詳しくは説明しませんが、簡単に言うと取引データを圧縮する方法です。
確かにデータを圧縮してしまえば上記のような中央集権問題は起きませんし、処理スピードもいくらか改善はされるでしょう。
またその他の解決方法にはビットコインのブロックチェーンの外で取引を行う方法などがあります。
色々な方法でビットコインのスケーラビリティ問題には解決策が考えられているのです。
まとめ
以上が簡単なスケーラビリティ問題のご説明です。
正直技術者以外の方にとっては関係のない話ではあります。しかし、私が言いたいのはブロックチェーンを利用して色んなサービスが作れるのと同時にビットコインも日々進化し続けている、という事です。
確かにブロックチェーンを利用した新サービスは魅力的で人々の注目を集めがちですがあくまでも世界で最も注目されているブロックチェーンはビットコインのブロックチェーンであると言えます。(とか書きつつ私もビットコイン以外の通貨を持ってたりしますが笑)
色々と奥が深いブロックチェーンとビットコイン、調べるのはとても楽しいです。
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