今回はビットコイン基礎知識「コンセンサスアルゴリズム」のご説明をさせていただきます。
目次
- コンセンサスアルゴリズムとは
- ビットコインにおいてのコンセンサスアルゴリズム
- その他コンセンサスアルゴリズム
1 コンセンサスアルゴリズムとは
まず、語句の意味です。
分解して訳します。
コンセンサス=合意
アルゴリズム=やり方
つまり「合意(コンセンサス)方法(アルゴリズム)」ということです。
2 ビットコインにおいてのコンセンサスアルゴリズム
ではこの「コンセンサスアルゴリズム」はビットコインではどういう意味で使われるのでしょうか?
まず、ビットコインのシステムは「中央管理者が不在」です。
(ビットコインのシステムについてはこちら→ビットコインの初歩の初歩)
中央管理者がいない、のでビットコインでは「皆で管理」をすることになります。
「皆で管理」するということは、不正に対して「皆で監視」することです。
つまり、「これは正当」「これは不正」というように決めていかなくてはなりません。
この振り分けを決める方法の事を「コンセンサスアルゴリズム」と呼ぶのです。
皆で正当か不正を決める「合意の方法」=「コンセンサスアルゴリズム」です。
ここでビットコインの具体的な「コンセンサスアルゴリズム」について説明しましょう。
ビットコインの「合意の方法」「コンセンサスアルゴリズム」はどのようなものか。
それは「プルーフ・オブ・ワーク」と呼ばれるシステムにより成り立っています。
詳しくは以前の記事(プルーフ・オブ・ワークとは)でご説明させていただいております。
簡単に言うと
「一番仕事をした人が取引が正当か不正かを判断していい」
というシステムです。
こう言うとこの「一番仕事をした人」は「不正できてしまう」と思われてしまいますが実際はそんなことはできません。何故ならこの判断も全員に監視されているからです。
また仕事、というのは「計算」の事で
「電気代がとてもかかる計算をしてくれたのだからその人に権限を与えてあげよう」
というイメージの合意のもとにビットコインは成り立ちます。
「プルーフ・オブ・ワーク」こそがビットコインの「コンセンサスアルゴリズム」になっているのです。
3 その他コンセンサスアルゴリズム
その他のコンセンサスアルゴリズムには色々なものがあります。
ビットコインのコンセンサスアルゴリズムである「プルーフ・オブ・ワーク」は電気代をとても使用しなければならないので誰もが参加できない、等の欠点があります。
日々、世界中のエンジニアの方がビットコインの技術を基にしてビットコイン以上の物を作り出そうとしているのです。
以前、「プルーフ・オブ・ステーク」というコンセンサスアルゴリズムについても書きましたのでご興味のございます方は是非そちらもご参照ください。
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