とってもやさしいビットコイン

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ビットコインや仮想通貨の知識が全くない初心者の方でもビットコインや仮想通貨がどういうものなのか分かりやすく理解できるブログを目指してます。

ビットコインの11月分裂騒動を知ろう!

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最終更新2017.10.6.

11月のビットコイン分裂の現状をまとめます。ビットコインの分裂騒動は今までに何度もあり、その度に土壇場で2転3転する事がよくありますので冷静に情報を追いながら対処すると良いと思います。

 

 

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ビットコイン11月の分裂騒動の発端

ビットコインが11月に分裂するかどうか騒動になっている発端は8月の分裂騒動が元となっております。

8月に「ビットコインの帳簿であるブロックサイズを大きくする」派と「Segwitを実装する」派の間でビットコインコミュニティ内で議論が起こり、その結果「一旦Segwitを実装してその後ブロックサイズを大きくする」という妥協案が採択されました。

 

ブロックサイズを大きくするかどうかというのは「ブロックサイズ問題」と呼ばれ、ビットコインの処理能力が低いとされる事が原因で、その解決策として「ブロックサイズ拡張」派、「Segwit実装」派に割れてしまっていました。(参考:ビットコインの取引処理能力は低い?

 

一旦Segwitを実装してその後ブロックサイズを大きくする、という妥協案は「Segwit2x」と呼ばれ8月は結果的にその案により大きな問題が起こる事は免れて騒動は終結を見せました。

 

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※「UASF」とはSegwit導入に向けた動きです。

 

しかし、Segwit2xはその後ブロックサイズを大きくするものだった為に11月に再度分裂騒動が起きているのです。

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両者の意見

騒動を理解する為に両者の意見を知っておく必要があります。

 

ビッグブロック派

ビッグブロックを進めるのはマイナーを中心とした組織です。ビッグブロックを進めたい理由には

・手数料の取得

・ASICBOOST排除の防止

・利権

などが挙げられます。

 

<手数料の取得>

ブロックサイズが大きくなればそこまで多くはありませんが手数料が多く手に入るようになります。ブロックに入れられた取引データの手数料がマイナーには渡されるのでより多くの取引データが入るビッグブロックはメリットがあります。

 

<ASICBOOST排除の防止>

ASICBOOSTというビットコインマイニングをより成功させやすくなる方法を排除する動きがあります。これはビットコインコア開発者が進めるもので排除されてしまうとマイナーは成功確率が減る為に受け取れる報酬も減ってしまいます。

 

<利権>

ビットコインのマイナーはビットコインを自分の物にしようとする動きが見られます。ビッグブロックをとにかく実現したく、大きなブロックサイズが良いとするのであれば既にビットコイン仕様でビッグブロックが成立しているビットコインキャッシュがあるのでそちらをマイニングすればいいのですがそうはしません。オリジナルビットコインを意のままにしたいという思惑があると推測します。

 

Segwit派

Segwitを推し進めるのはビットコインの機能が上昇する事にあります。取引処理を効率化する為にビッグブロックではなくSegwitという技術で解決を試みます。

 

ビッグブロックはビットコインの歴史の中で36MBから1MBへ減少させた事があり、ビッグブロックはあまりビットコインには良しとされません。過去のブロックサイズ減少理由は攻撃へのセキュリティ向上の為でした。

 

ニューヨーク合意によるSegwit2x

Segwit2xは元々ニューヨークで行われた調印を元に始まっています。

この合意には中国の大手マイナーグループやビットコイン取引所、ウォレット事業者が参加しました。

このような事からSegwit2x推進者及びビッグブロック派は利益を追求する事業者の思惑が強く、ビットコインそのものの向上というよりは自社の利害を考えての行動である可能性が高いです。

ニューヨーク合意についてはこちらニューヨーク合意(NYA)とは何だったのかで詳しく解説をしておりますのでご参考にしていただければと思います。

 

ただ、ビットコインのビッグブロックは必ずしもそれ自体がビットコインを潰すものであるとは言い切れません。ビッグブロックにする事で取引データが多く入る事で取引処理能力は向上します。攻撃に耐えうるかどうかはやってみなくては分からない部分でもあります。

 

Segwit2xの問題「リプレイアタック」

ただし、Segwit2xが推進するブロックサイズを拡張(2倍)にしたビットコインにはリプレイアタックという攻撃を完璧に防ぐ保護が付けられないとされています。

 

リプレイアタックとは送信者の意図しない形で分岐した後のコインが送信されてしまう攻撃の事を言います。リプレイアタックについてはこちら⇒仮想通貨のリプレイアタック(攻撃)とは <初心者向け>

 

Segwit2xのビットコインにもリプレイアタック保護(プロテクション)は装備されるのですが、完璧なものではありません。

 

完璧なリプレイアタック保護はオリジナルビットコインのみを送信する者に対しSegwit2xビットコインのブロックチェーンでは送信された事にならない(逆もしかり)という対策をとります。しかし、Segwit2xのリプレイアタック保護は「オプトイン」と言われ、オリジナルビットコインのみ送信したい場合には一定の金額のビットコインを支払う事でSegwit2xビットコインを送信していない事を証明します。

 

つまり、送信者が意図してオリジナルビットコインのみを支払っているという意思を見せないとリプレイアタックが可能になってしまう仕組みになっているのです。

 

ビットコインが8月に分裂したビットコインキャッシュではこのようなオプトインではなく完璧なリプレイ保護が実装されました。

 

このような完璧なリプレイアタック保護を実装しないのはSegwit2xを「本物の」ビットコインとする狙いやビッグブロックを認めないビットコインコア開発者を排除する為と言われます。

 

また、Segwit2xには取引所やウォレットサービスが賛同しているのでその事業者もリプレイアタック保護を実装せずにいれば自然とユーザーもSegwit2xビットコインを「本物の」ビットコインとして利用するようになる可能性があります。

 

Bitfinexで取引開始

10月6日よりSegwit2xの価格を予想する取引が香港の取引所Bitfinexで開始されました。ビットコインが分裂した時にオリジナルビットコインとSegwit2xビットコインの価格を予想して取引が行われます。

 

これは元々2017年3月のBitcoin Unlimitedの分裂騒動の時に考案されたもので、分裂しない場合や分裂した後の損益は完全に自己責任となります。Bitfinexによればこのような分裂の予想はオープンソースプロジェクトの仮想通貨の面白さの一つであるとしています。

Bitflinex取引所HP⇒https://www.bitfinex.com/

 

Bitcoin.orgがSegwit2xを公式に避難

10月6日(日本時間)にビットコインの非営利団体等が運営するサイトBitcoin.orgがSegwit2xに対して避難する声明を発表しました。

 

声明によればBitcoin.orgはSegwit2x賛同者へユーザーのリスクを減らす事を公式に発表する事を求め、オリジナルビットコインとSegwit2xビットコインは別に取り扱うよう求めています。詳しくはこちらBitcoin.orgが公式にSegwit2xに対する警告を発表で解説しておりますのでご参考にしていただければと思います。

 

このような動きはSegwit2x賛同事業者の不調和を生み出す事になる可能性があります。Bitcoin.orgも含むビットコインコミュニティ全体の問題として発展していっております。

 

<追記>

この声明の後に先に述べた香港の取引所Bitfinexはいかなるハードフォーク(分裂)も指示しない事、そしてSegwit2xビットコインをB2Xとする事(つまりオリジナルビットコインをBTC=正式なビットコインとする事)を発表しました。(参照:https://www.bitfinex.com/posts/223

 

またSegwit2xに賛同しているアメリカの取引所Coinbaseは両者のビットコインを顧客が安全にアクセスできるようにするという発表と共に後日オリジナルビットコインとSegwit2xビットコインの名称(立ち位置)を明確にすると発表しております。(参照:https://blog.coinbase.com/update-on-the-bitcoin-segwit2x-hard-fork-69426f14bc85

 

F2PoolがSegwit2xシグナル取り下げ

大手マイニンググループのF2PoolがSegwit2x賛成シグナルを取り下げました。(2017年10月12日)

これにより合計で現在ビットコインの約25%のマイニングパワーを持つマイニンググループがSegwit2x賛成シグナルを出していない事になります。今後マイニング事業者等の動向でSegwit2xの分裂騒動は変化していくでしょう。

 

詳しくはこちら⇒<11月分裂騒動>F2PoolがSegwit2xのシグナルを取り下げ

 

分裂、信用下落は不可避か

このような事から騒動が大きくなっているビットコインですが冒頭でも述べたようにビットコインの分裂騒動は2転3転してきた歴史があります。

実際にユーザーが離れていく事やビットコインが弱体化する事はSegwit2xを推進する事業者もビットコインに関わる者誰もが危惧する事です。リプレイアタック保護に関しても、ビットコインコア開発者を排除する事に関してもビットコインの信用を失う事に比べたら問題にならないほど小さな事です。

 

ですので現在の状況や、思惑は途中経過である事と考え、冷静に成行を見守るのが良いでしょう。

 

また、別にビットコインはビットコインゴールドという新たな仮想通貨分裂を起こす可能性もあります。詳しくはこちらビットコインゴールド(Bitcoin Gold)とは <11月の分裂など>で解説しておりますのでご参考にしていただければと思います。

 

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